宮島の伝統工芸の新商品を発掘。宮島で二年ぶりの特産品振興大会
廿日市市宮島町の伝統工芸を引き継ぐとともに、現代の生活にマッチした魅力的な新商品を発掘する「宮島特産品振興大会」が、二年ぶりに催されます。
今年で47回目の歴史を誇る大会。昨年は新型コロナウイルスの影響で中止し、二年ぶりの開催となる今年は島内外から22人34点の応募がありました。
10月15日には宮島商工会館で審査会があり、宮島ブランド賞など入賞作品16点が決まりました。全作品は、11月7日(日)〜11日(木)宮島商工会館で展示。伝統の技と心が詰まった作品が並ぶので、宮島に出掛けた際には鑑賞してみては。
今年の大会のテーマは、『「繋ぐ」〜宮島の技と心を次世代に』がテーマ。
宮島彫りや宮島張子、杓子、宮島土鈴、宮島お砂焼きなど伝統を今に伝える作品を、大学教授や地元団体の代表者など9人が審査。作品を前に「今年はクオリティーが高い」「商品としても完成度が高い」とうなっていました。
最高賞の宮島ブランド大賞(広島県知事賞)を取ったのは、宮島ろくろで丸菓子器を制作した広島市安佐南区の下村祐介さん。拭き漆の技法も駆使し、ふたには螺鈿(らでん)細工で宮島に生息する絶滅危惧種のミヤジマトンボを装飾しました。伝統工芸の中にも新たな試みを取り入れ、宮島ならではの作品として評価されました。
作品伝統工芸大賞(廿日市市長賞)は、地元宮島町の㈱村上工芸。紅葉をモチーフにカエデの木目を見せながら、宮島らしさを詰め込んだ銘々皿が射止めました。
作品は、今後、新商品として販売の方向性や方法など検討するそうです。
主催する宮島産業振興会の小林利幸会長は「作り手にとっては励みになり、この大会を目標にしている人もいます。作品を見る限りレベルが高く素晴らしい大会になると思います。伝統工芸を次世代に継承していきたい」と話し、作品展示の鑑賞を呼び掛けています。
宮島特産品振興大会作品展示 |
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日時 |
11月7日(日)〜11日(木)午前10時〜午後4時 |
場所 |
宮島商工会館会議室(Googleマップ) |
問合 |
宮島町商工会☎ 0829-44-2828 |