廿日市市佐伯地域の広電バス津田線乗車料金が一律170円 沿岸部との行き来は上限400円に 廿日市市が補助し10月から
広電バス津田線の廿日市市佐伯地域の乗車料金が一律170円になることが7月6日、決まった。開始予定日は10月1日(金)。併せて沿岸部−佐伯地域の運賃上限は400円になる。同市が運賃の一部を助成し、民間バスの利用を促すとともに定住促進や地域間の連携強化を図る。
170円一律区間は、佐伯地域のバス停「津田」−「上峠」。区間内を従来の初乗り料金で統一する。沿岸部−佐伯地域が上限400円になることで、同線内で最も距離のある廿日市市役所前駅−津田の乗車運賃740円が、340円安くなる。差額分は市が運行会社の広島電鉄㈱に補填する。
市は、広電バス津田線利用促進事業として今年度予算に約1270万円を計上。うち1070万円を乗車運賃の補助に当て、10月から半年で12万9000人の利用を見込んでいる。新型コロナウイルス感染症拡大前の2019(令和元)年の年間利用者約28万人と、20(同2)年の約22万人を鑑みて、来年度一年間の利用者を25万人前後と試算。来年度の同事業予算は、約2140万円になると踏んでいる。
同市建設部交通政策室の久保田隆室長は「広電バス津田線は沿岸部と中山間部を結ぶ唯一の幹線。維持すべき路線と考えている。市が一部を負担することで、バスの利用促進、定住促進、交流人口の拡大を図っていきたい。ぜひ利用してほしい」と話している。
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