宮島水中花火大会打ち切り受け 再開願い線香花火を制作
健康食品の輸入・販売を手がけるACQUA㈱(廿日市市、中島賢一朗代表取締役社長)が7月10日(土)、線香花火「宮島を想う花火」の販売を開始する。半世紀近く続いた宮島水中花火大会の打ち切りを受け企画。忘れ去られないよう後世に伝え残し、再開の願いを込めている。
同花火は、線香花火16本入りで2100円。同社によると、西日本で唯一、線香花火を作っている筒井時正玩具花火製造所が製造。職人が一本一本手作りしている。火を灯す先端から中心までは赤色で鳥居をイメージ。持ち手の青色は瀬戸内海を表している。火花は線香花火特有の橙色で繊細な光を発する。
同社は、宮島水中花火大会の打ち切りを機に、同花火の制作を企画。約九十日で販売に漕ぎ着けた。中島社長は「宮島水中花火大会は私たちにとって大切なもの。打ち切りと聞き、次世代につなぐために何かできないかと考え企画に至った。再開につながれば」と話す。
販売は7月1日現在、廿日市市宮島口のはつこいマーケットで取り扱う予定。新たに立ち上げたホームページ(https://miyajimahanabi.jp)で1日から先行予約を開始している。
同花火大会は、安全対策が困難と判断し、実行委員会が今年打ち切りを発表。2019年が最後の開催となった。