広島市ワクチン接種強化
広島市ワクチン64歳以下は7月中旬から 大規模接種会場を増設
広島市が、新型コロナウイルスの高齢者向けワクチン接種の体制を強化した。6月12日から新たに大規模集団接種会場として西区の広島サンプラザと中区の県立総合体育館を設け、ほかにも佐伯区スポーツセンターなど4カ所を新設。12〜64歳は、7月中旬からの接種に向け準備を進めている(6月17日時点、以下同)。
同市は、5月17日から高齢者の集団接種を始めた。当初は、西区の広島マリーナホップや日本通運㈱広島支店西広島倉庫(6月16日〜)など6カ所で開設を決めていた。6カ所増やしたことで、全区に集団接種会場が設置されることになった。
広島サンプラザは、広島大学病院が運営する。初日は1570人の枠に対し、事前予約は約3割の約550人にとどまった。医師や看護師など45人体制で臨み、予診票を確認し問診。看護師が間隔を空けて椅子に座った高齢者を巡回し注射した。接種を受けた高齢者は、約十五分間の経過観察をし帰途に就いた。同市西区の村上真喜子さん(77)は「かかりつけ医だと7月中旬になると言われた。ほかは遠くて時間がかかるが、近くて楽だった。(接種でき)安心して暮らすことができる」と話していた。
同所は、一部の週を除き土・日曜の実施予定だった。だが、6月19日・20日、7月10日・11日は予約が少ないため中止を決めた。7月3日・4日、24日・25日、8月14日・15日は実施する予定。佐伯区SCは同じく土・日曜、同倉庫会場は水・木・金曜日に開いている。
高齢者の接種券も前倒し。6月21日の65歳以上70歳未満への発送で高齢者は終わる予定。
かかりつけ医などによる個別接種についても増加した。4月30日時点では465の医療機関だったが、追加募集し、6月9日時点で611の医療機関に増えた。
同市によると、約77万人にいる12歳〜64歳には、7月上旬をめどに接種券を発送する予定。接種は、基礎疾患がある人、 高齢者・障害者入所施設、保育園など児童福祉施設で働く人を優先する。
集団接種の予約は、広島市新型コロナワクチン予約コールセンター☎ 050-3644-7513 (午前9時〜午後5時)。ホームページ= https://v-yoyaku.jp/341002-hiroshima。 個別接種は、各医療機関に直接、連絡する。