廿日市市は、老朽化した吉和支所・吉和市民センターの移転建て替えに伴い、地域住民の交流拠点となる吉和支所複合施設の建設を進めています。移転先には、吉和福祉センターや吉和診療所が隣接。高齢者が多い吉和地域において、行政や福祉・医療など日常生活に必要なサービスを集約することで、市民生活の利便性向上を目指します。新施設の供用開始は、2023年5月1日を予定。
吉和支所複合施設は、支所のほか、市民センター機能を中心とした吉和ふれあい交流センター、吉和歴史民俗資料館で構成されます。1階が鉄筋コンクリート造、2階が木造の地上2階建て。延床面積は、1,828.77㎡、敷地面積は4,104.78㎡です。
吉和ふれあい交流センターは、研修室、調理室、和室、地域交流スペース、キッズスペースなどを設けます。住民の生涯学習、住民と吉和地域を訪れる人との交流促進および情報発信の拠点としてにぎわいを創出。地域産品の物販なども予定しています。
また、市はカーボンニュートラル(脱炭素社会)の実現への取り組みで、新施設に太陽光発電、大型蓄電池、EV自動車用急速充電などの設備を整えます。
吉和支所は1975年に建設。老朽化が進んでいる上、2018年には土砂災害警戒区域に指定されたことから、市は2019年に基本構想を策定。吉和支所から130mほど北に位置している吉和歴史民俗資料館も、築32年が経過し老朽化のため移転対象となりました。
工事は、昨年12月末に開始。新施設に隣接する吉和福祉センター、吉和診療所は、渡り廊下で行き交うことができるよう整備します。建設工事費は、約10億2,400万円の見込み。
吉和支所の研谷(とぎたに)浩樹支所長は、「公共施設として利用者の安全を守ることを第一に、地域住民が活動・交流できる場所にしたい。また、地域外の来訪者も気軽に利用できるようにし、交流人口や関係人口の増加を促す施設になれば」と話します。”暮らし続けられる吉和地域”の実現に向け、地域課題に取り組むコミュニティよしわとも連携し、新施設の活用法を考えています。
移転後の跡地の活用については現時点では未定です。
問合 | 廿日市市 地域振興課 地域振興グループ ☎︎ 0829-30-9137 廿日市市吉和支所 ☎︎ 0829-77-2111 |
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