新JR西広島駅は今年度中に自由通路で南北往来可能に
JR西広島駅(広島市西区)の橋上駅舎と自由通路の整備工事が、着々と進んでいます。完成すれば、線路で分断されていた南口と北口とを結び、さらに利便性が高まります。現在、幕越しにうっすらと建物の様相が見え始め、すでに「JR西広島駅」の文字も掲げられています。JR西日本広島支社によると、今年度中に自由通路の暫定的な利用開始、2022(令和4)度中の全体の完成を目指しています。
新しい駅舎は、木をふんだんに取り入れ「木漏れ日の駅」をイメージしたデザイン。長さ約110m、幅員8mの自由通路の天井などは、街道松があった己斐のまちの歴史文化のつながりを松の葉を模したルーバーで表現するそうです。切符売り場やトイレ、改札が設置し、店舗も併設します。
屋根は傾斜した形状で、丘から見るとすでに弓なりになった形を見ることができます。南側2階の壁面はガラス張りで、自然光を取り込む造りになります。
北口では、新たに約3900㎡の駅前広場を作る計画があります。さらに県道伴広島線(バス通り)と駅を直結する道路を整備し、駅へのアクセス向上と南口に集中しているバスやタクシー、乗用車などの分散を図ります。北側の駅舎もシックな色合いで、ガラス張りで開放的な造りになります。