視覚・味覚・嗅覚で楽しむ嗜好品のパン
広島市佐伯区皆賀に、ベーカリーショップ「コンパニオンプランツ」が10月30日、オープンしました。
東京で十七年間にわたりパン作り一筋だった佐藤一平シェフが、昨年秋に独立し最初に構えたお店です。気軽に買うことのできる嗜好品=パンという位置付けで、「女性が「かわいい」と感じ、食べて本当に美味しいものを焼く」と話す佐藤シェフのこだわりが詰まっています。
視覚、味覚、臭覚で楽しむコンパニオンプランツのパンは、食パン、惣菜系、菓子系が35種類ほど並ぶそう。発酵すれば発酵するほど味が無くなるというパンを、佐藤シェフが独特の発酵方法で、生地の味をしっかり味わうことのできるよう作ります。
テイクアウトもできますが、イートインスペースでゆっくりくつろぐこともできます。植物が大々的に装飾されたインテリアがおしゃれ。店内にいながら自然の中にいるような感覚。
バリスタが日替わりでコーヒーを入れるカフェスタンドが、パンカウンターに併設されています。パンのお供にしてもいいし、コーヒーだけの注文も可能です。
お店一押しのパンは、「サリュー」「きゅーこんパン」「あきとふゆ食パン」。
サリューは、佐藤シェフが得意とするクロワッサン。最初に、不思議な見た目に驚きます。細いパン生地が何層にも重ねられた繊細な形。一口含むと、パリパリッと軽快な音がして、ジュワーとバターが香ばしく広がります。直後、一気に感じる甘さ。
きゅーこんパンは、丸い塩パン。口の中で、コロコロとパンがまとまり食べやすく、塩の香りをほのかに感じます。見た目は小さいけど、もっちりしていて食べ応えがあります。
地元食材を積極的に取り入れているコンパニオンプランツ。あきとふゆ食パンは、佐伯区湯来町の久保アグリファームの牛乳を使った甘いミルク食パン。生地もみみも柔らかく、ふっくらしています。
「パンで地域を元気に」佐藤シェフの思い
パン職人&オーナーでありながら、パン屋のプロデュースも請け負う佐藤シェフ。その土地、地域の食材を使うことで地域発信を担うパン作りを手掛けます。長年パン作りに携わってきたからこそ、パンが生む人々の笑顔、地域とのつながり・交流を直に感じてきました。食べておしまい、だけではないパンの魅力を知っています。
コンパニオンプランツは、直訳すると「共栄作物」。共栄とは、互いに助け合って生存し、ともに栄えること。佐藤シェフは「地域の良いものが組み合わさってブランドになる。県内外からわざわざ買いにきてもらえるパン屋になることで地域を元気にしたい」と希望を語っていました。
コンパニオンプランツ |
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住所 |
広島市佐伯区皆賀3-8-11(Googleマップ) |
電話 |
082-909-9220 |
営業時間 |
午前10時〜午後6時 |
定休日 |
火曜(2023年1月現在) |
駐車場 |
あり(ミナガルデンの第1、第2駐車場を使う) |
※文中の価格は税込です。
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