廿日市市津田の新スポット・アップサイクルステーション「ナガスタ」。アイデアが集い、リメイクで不用品を蘇らせる
2020年2月に閉店した廿日市市津田商店街のスーパー・ナガタストアー。この空き店舗を活用し、アップサイクルのコミュニティ拠点(通称・ナガスタ)を立ち上げた金澤さん、黒木さんのお2人にお話を伺いました。
アップサイクルとは?
アップサイクルとは、不用品や廃材など本来捨ててしまう物に、デザインやアイデアなどの付加価値を加えアップグレードすることを意味します。ナガスタのある旧佐伯町は、近年放置空き家問題が深刻化する地域。
ナガスタは、そんな空き家を片付けて不用品を回収し、次の持ち主へ繋いだり、地域の人の手によってアップサイクルをする拠点。このアイデアは、「第27回ひろしまベンチャー助成金」でエコ特別賞を受賞しました。
左官職人でもある金澤さんは、この地域へ埼玉から移住して来て3年目。
“地域で楽しく元気に暮らしたい”という想いから地元の人たちとの交流が始まったといい、「地域で何かやりたいけれど、どうやったら楽しくなるかな?と話し合ううちに行き着いたのが“アップサイクル”というテーマ。色んな方との縁で、1人では出来なかったことがどんどん実現していったんです」と話してくださいました。
地域内外の人とワイワイ、健康相談にものってくれる場所
少しずつ手を加えているナガスタ店内。レンタルスペースやキッチンも今後整備される予定
一方の黒木さんは臨床検査技師としての顔をもち、浅原の元地域支援員としての活動経験を経て、金澤さんと二人三脚でナガスタの運営を始めることになったのだそう。その特技を活かし、ナガスタに集まるお年寄りたちの健康相談にものってくれます。
そのほか、地域素材を使用した作品づくりやワークショップには多くの地元の人が協同していて、お話を伺うと「地域のためというよりは、自分たちの楽しみのための活動です。地域内外の人と集まってワイワイすることで、生活が楽しくなるんです!」と笑顔で話して下さいました。
地域から必要とされることで元気に
ナガスタの「蚤の市」に並ぶのは空き家から出た不用品のほか、建築端材を使った木工作品、着物をリメイクした装飾品など、さまざまな個性と技が光るアップサイクル作品。
アイデアを提供してくれるのは地元の人やお年寄りだそうで、『こんなの作れるよ』『これも使える?』と不用品を持って集まり、おしゃべりを楽んで元気になって帰っていくのだそう。
それぞれの得意分野で知恵や技を惜しみなく注ぎ、地域から必要とされることで新たな生きがいが生まれる…。ナガスタは、地域の人・コト・モノが集まり元気になっていく拠点。
開放日には、お買い物やワークショップを楽しんでもよし。店舗づくりやアップサイクル作業への参加も自由だそうです。ナガスタの活動スケジュールは下記SNSでチェックを。
記事提供/永本建設(株)
住所 | 広島県廿日市市津田4191-6(Googleマップ) |
営業 | 不定期(Facebook(https://www.facebook.com/nagasutatsuta/) Instagram(@nagasuta.saiki)をご確認下さい) |
駐車場 | 商店街のふれあい駐車場(無料)へ (徒歩1分・藤井精肉店さん隣) |