vol.11 はじめての療育センター
◇2016年5月30日
2歳半になった娘。
娘は、発達がゆっくりめとは思っていたけれど、お兄ちゃんもお姉ちゃんも割と小さめ、ゆっくりめだったこともあり、あまり気にして来なかった。1歳半の検診でも、「気になったらまた相談してくださいね」と言われた程度。
病気のことがなかったら相談に行こうと思っていなかったけれど、大学病院の担当医から、
「発達の遅れの推移を把握していくためにも行った方がいいですよ」
と勧められ、療育センターを受診することに。
4月に初めて大学病院小児科を受診した頃に問合せて、予約が取れたのは約2ヵ月先の5月末のこの日だった。
西部こども療育センター
初回はセンターの相談員さんによる問診。
出生から今までのこと、気になること、現在の出来ること出来ないことなど定型的な感じで色々質問される。首すわりや寝返り、ハイハイがいつだったのか、小児科でも聞かれて全然把握していなかった私は、またここでもアバウトに回答。
(どこに行っても最初は出生からの成長を聞かれることに気が付いて、この問診の後アルバムを見ながらそれぞれのできるようになったタイミングを母子手帳に追記しておいた。)
西部こども療育センターは、施設はキレイだし、プレイスペースもあり、スタッフさんや先生方がみなさん笑顔で優しい。相談員さんや先生と話している間は、娘はスタッフさんが一緒におもちゃで遊んでくれるのがありがたかった。
発達が気になって療育センターに行って診断が出るまでの基本的な流れとして、
①相談員からの問診
→②小児科医による診察
→③発達検査
(→④集団の中での言動を見る発達検査)
→⑤発達状況の診断。
と、最初に相談してから診断までに、療育センターに4、5回行く必要があり(※ケースによって調整あり)、しかもそれぞれ予約が取れるのは約1ヶ月先・・・。
療育手帳取得となると、そこから更に複数回児童相談所で同じような質問や検査を受けることになる。
丁寧に状況を捉える必要があるのは分かるけれど、予約の取れにくさと、子ども本人と保護者の負担の大きさに驚いた。
(まぁしょうがないな。
先のこともあるし。これだけ行っても娘はたいした診断が出るほど遅れてるわけでもないけど、これから知的な遅れや自閉傾向が出る可能性もあるし・・・)
と、半分他人ごとみたいに思っていた私は、診断結果を見て現実を突きつけられることになる・・・。
療育センターとは
「からだとこころ」の発達の遅れがある、もしくはその心配がある子どもとその家族を支援する専門の医療機関。医師による診察や検査などにより発達状況を総合的に捉え、ひとりひとりの状況に応じた治療・訓練など療育サービスを提供します。
※このコラムは、西広島タイムス紙面に2019年から連載した内容を加筆・修正して掲載しています。
【 コラム作者 】
広島市在住の3児の母。
末娘が2歳のとき「結節性硬化症」という難病と診断される。
子どもの病気や障害と向き合いながら、子育てや仕事に毎日奮闘中。