西広島のけん玉人 vol.4 二宮和久・姫和・ 穂香
けん玉が育む双子の娘と父の絆
「父親がお人形遊びや女の子のオモチャ遊びにつきあうことはできないけど、けん玉ならできる」。年齢も性別も超えて遊ぶことができるオモチャのおかげで、双子の愛娘とはいつも一緒だ。
娘たちが三年前、祭りの景品の中からけん玉を選んだことがきっかけで、和久さんも自分用のけん玉を購入。初心者だったが、自分が娘たちに技を教えようと練習を始めた。「どうやったら皿に乗るのか。初めは全然上手くいかなかった」と笑う。
失敗ばかりだと、娘たちの集中力も切れる。和久さんは、二宮家独自のけん玉テストを設け、技が成功したら台紙にシールを貼るようにした。シールを貯めると、好きなデザインのけん玉を買うという約束付き。一生懸命練習した姫和ちゃんと穂香ちゃんは現在、それぞれお気に入りのけん玉を持っている。
2人とも「技が決まった時が楽しい」と口をそろえる。和久さんは「将来、反抗期がきても、けん玉でコミュニケーションできたら」と笑みをこぼす。
和久さんはけん玉を通して知り合った仲間と一緒に、親子参加型のワークショップを開くなど活動する。「親と子が同じもので遊ぶ空間を作りたい」。かけがえのない親子の時間をつくり出してくれるけん玉を、多くの人に広めようとしている。
二宮和久、姫和 (写真左)、穂香(写真右)
広島市佐伯区在住。
「やるからには、成長している証が欲しい」と、3人とも(公社)日本けん玉協会の「けん玉道」と、(一社)グローバルけん玉ネットワークの「けん玉検定®」の両方で昇級を目指す。インスタIDはkazuneko28。
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