
広島県熊野町の和食店「おか半」の創業者を描いた書籍『なにくそ!ライゾウさん〜僕のオヤジの負けない物語〜』が、北広島町のぞうさん出版(ミチコーポレーション)から2025年2月に刊行されました。
本書は1946年生まれの“ライゾウさん”が、自らの幼少期、板前修行時代、難病との闘病、家族との絆、地域振興への取り組みまで、波乱に満ちた人生を振り返る自伝です。共著者の次男・マサアキさんは「子どもに弱みを見せなかった父。自伝も、自慢のようなものなんじゃないかと思っていましたが、読んでみると思った以上に面白かった」と、原稿を読んだときのことを話されました。
「おか半」は現在も熊野町で人気を集める和食店。ライゾウさんは10年前からは、重症筋無力症という難病と闘いながらも、退院時は町の特産品「黒大豆」の復活や、新たなるおか半の盛り上がりのため邁進。
令和5年には、重度の肺炎によって寝たきりとなってしまいましたが、その1年後に書かれた同書の「あとがき」では、「次の私の夢は、まずは出版記念パーティーをおか半で行い、これまでお世話になった方々に感謝を伝えること。そしてより多くの人にこの本を読んでもらい、人生に夢と希望を持ってもらうことと、我が店おか半と我が熊野町の魅力を知ってもらうことである。さらには退院して自宅に帰り、黒大豆の特産品かと、町のにぎわいづくりに取り組む…とまだまだ野望は尽きない。」と、変わらない、希望に向かって進み続ける姿勢が書かれています。



私も、取材に即して読んだのですが、読了後「ライゾウさんって、昔近所にいて、自分を可愛がってくれたおっちゃんだったかな?」と感じるほど、ライゾウさん、そしてその周りの暖かい家族や従業員のことが詳しく、面白く、軽妙に書かれた本でした。ぜひ皆さんも手にとって、ライゾウさんの“なにくそ”パワーを受け取ってください。
購入は、アマゾンや楽天ブックスなどのオンラインサイトなどで。価格は1800円(税抜)。
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