廿日市市玖島の旧玖島小学校2階に、調理器具販売店、木工職人の作品展示販売スペースなど兼ね備えた新しいスポットが誕生しました。運営に携わるサンビー㈱(広島市西区)が3月17日、オープニング式典を開催。その後の内覧会に地元住民らが来店し、家電や食器などを手にとり買い物を楽しんでいました。
サンビーはキッチン用品の販売とプロデュースを手掛け、広島市内に3店舗、県外に2店舗を展開します。今回オープンした「玖島荒物商店」は調理器具、アウトレット品のほか、廿日市市の木工職人による木製品など販売。カッティングボード、箸置き、防虫ブロック、ハンガーなど、職人技術と木の風合いを生かした温かみのある商品が並びます。
サンビーと木工職人のコラボレーションブランド「フロム廿日市」のフライパンや包丁も。コラボ商品は今後も開発し、廿日市市の技術を伝えていく取り組みに力を入れるそうです。
玖島荒物商店の隣りの部屋には、メタルプリンター、3D切削加工機、CO2レーザー加工機、ファイバーレーザー、UVレーザーを備えます。金属、布、樹脂、ガラス、ステンレスなどの製品に名前や写真、イラストを入れることができ、ギフトなどにおすすめ。サンビーのほかの店舗では受注後の印字納期が約1ヶ月なのに対し、こちらは即日対応が可能です。
サンビーの太田幸二代表取締役は「お店で好きなグラスを選びメッセージ印字を依頼すると、例えば1階のカフェでお食事していただく間に完成する。ここでしかできないサービス」とPRします。
別の部屋では、はつかいち木工研究会の職人の作品を販売。皿やお盆などのほか、テーブルや椅子など家具も置いています。オーダーメイドの依頼も受け付けるそうです。
夏ごろから、他の部屋でワークショップなど実施する玖島図工教室を開く予定。市内外から誘客し、地域との交流促進を図ります。
サンビーは昨年、廿日市市が公募した「旧玖島小学校校舎2階活用事業」の優先交渉権者に選ばれました。地域や事業者と連携し、玖島地域の活性化に寄与します。事業を展開するにあたり、すでに地域住民3人を雇用しています。また、現在広島市西区にある本社を、今夏こちらの校舎に移転する予定です。
太田代表取締役は「ここにしかないもの、ここだからあるものを生かしつつ、地域コミュニティや住民と協力してやっていきたい。今後、木工技術を生かしたオリジナル商品の展開も楽しみ」と、にっこり。玖島地域の新拠点の始まりに胸を膨らませていました。
店名 | 玖島荒物商店 |
住所 | 広島県廿日市市玖島4323(Googleマップ) |
電話 | 0829-51-3708 |
営業 | 10:00~18:00 |
店休日 | 火曜日・水曜日(祝日の場合はオープン) |
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