赤、青、黄、緑、白・・・色とりどりの折り鶴が1本の糸でつながれ、15,597.7mとなり、世界最長記録として9月24日、ギネス世界記録に認定されました。広島の子どもたちがさまざまな思いを込めて作った折り鶴は大きく羽ばたき、2017年に沖縄市内で作られた記録9,700mを更新、折り鶴づくりに参加した人の思いが天に届きました。
青少年赤十字創設100周年を記念して、青少年赤十字広島県指導者協議会と日本赤十字社広島県支部(共に広島市中区)は「100万羽おりづるプロジェクト」を企画。協議会と支部の呼びかけで、今年1月から折り鶴製作をスタート。広島県内の小中高校、幼稚園・保育園、企業など351団体・約12万人が企画に賛同し、世界で最も長い折り紙レイ(Largest origami lei)を目指して集まった折り鶴は120万羽を超えました。
集まった折り鶴は折り方や形状など、100人のボランティアで、ギネスワールドレコードのガイドラインの条件を満たした57万9,658羽を選別。9月22〜23日に広島市中区の広島県立総合体育館武道場で約450人のボランティアの手によって、1本の糸に連結しました。翌24日、65人の証人とギネス認定員が審査した後、認定員から記録更新が告げられると、会場の武道場は折り鶴製作に携わった子どもたちを中心に大きな拍手が巻き起こりました。
広島市立舟入高校2年の宮本優JRC広島県高等学校協議会会長は「プロジェクトは大変なことも多かったが、みんなで協力し達成できたことがうれしい」。年清なずな副会長はギネス記録で「広島の平和への思いを世界に発信するきっかけになった」と、協力・協調、平和の大切さを実感したようです。
今後、集まった全ての折り鶴は1,000冊のノートにリサイクルされ、文具が不足するネパールの子どもたちに贈ります。広島の子どもたちのメッセージを添えた特別の思いが込められたノートは、来年1月頃に届けられるとのことです。
このプロジェクトは「祈る(相手を想うこと)」、「折る(形にすること)」、「伝える(行動に移すこと)」をコンセプトにしています。そして、国際理解を深め、チャレンジ心や協調・協力の大切さを実感できるようトータル15か月、2023年3月まで続きます。
※当サイトの掲載内容は、取材または公開したときの情報に基づいています。