廿日市市とスーパーのマックスバリュ西日本㈱(広島市南区)が、中山間地域の買い物支援を目的に浅原交流会館(廿日市市浅原)に無人の常設販売所を設置します。年内の開設に向けて、浅原市民センターで9月13日、両者と住民組織「浅原の未来を創る会」の3者で運営に関する覚書を締結しました。
無人販売所の設置は、浅原交流会館1階の約3分の1のスペースに陳列棚や冷蔵棚を置けるよう改修。マックスバリュ西日本によると、日持ちのする加工食品を中心に日用品など約300点を取りそろえる予定です。無人のため、支払いはクレジットカードや電子マネーのキャッシュレス決済のみ。
人口減少が続く中山間地域の浅原には商店がなく、生鮮品や日用品を購入するには車で約10〜15分かけてコンビニやスーパーなどに行く必要があります。2019年6月から週に1回、マックスバリュ西日本の移動販売車が浅原交流会館を訪れ、住民の買い物をサポートしてきました。浅原の未来を創る会の酒井豊裕理事長は「常設店があることで、必要なものをすぐに買うことができる。とても便利になる」と喜び、開設を待ち望んでいます。
マックスバリュ西日本は常設店開設後も移動販売を継続。平尾健一代表取締役社長は「移動販売車と常設店を連動させる取り組みは当社としても初めて。地域のお客様の声を聞き取り、浅原の地域だからこそできる買い物支援の仕組みを地域と一緒になって作っていきたい」と期待を込めていました。
締結した覚書などによると、廿日市市は、マックスバリュ西日本が商品を常設するスペースを無償で貸し出します。マックスバリュ西日本は常設と移動販売で地域住民の買い物を支援、さらに今後、浅原地区内の個別の移動販売の仕組み作りを模索します。また、浅原の未来を創る会と協力して住民向けに電子決済方法の講習会を開き、スムーズな買い物ができるようサポートする予定です。
場所 | 浅原交流会館(Googleマップ) |
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