廿日市市の佐伯・吉和地域の魅力向上や誘客に取り組む「はつかいち森のあそび場協議会」(戸野真治会長)が7月8日、津田市民センターで会員向けの「2030SDGs」ワークショップを開きました。地域の自然を生かした誘致プログラムがSDGsにつながると考え、会員らの知識を深めるため実施。集まった約20人が、講座やカードゲームを通してSDGsを学びました。
はつかいち森のあそび場協議会は、中山間地域のアクティビティ、温泉、宿泊、観光農園などの事業者10団体が集まり、2021年4月に発足。地域の魅力向上を目指すとともに、修学旅行や研修体験のプログラムの開発・提案、受入態勢の構築など進めています。
協議会は豊かな自然を生かしたプログラムを開発する中で、各事業者の普段からの取り組みがSDGsにつながっているることを確信。戸野会長は「SDGsは世界的に取り組んでいるため関心が高い。中山間地域だと、座学ではなく自然を生かしたアクティブラーニングで学ぶことができる」と、誘致の強みにしました。そのためにまず、会員のSDGsに対する知識を高めることが必要と考えたそうです。
ワークショップは、SDGs診断士会の日景聡氏が、SDGsの17の世界的目標と169の達成基準など説明。その後、「2030 SDGs」というカードゲームを通して、持続可能な世界の実現を体感しました。
ワークショップを終えた戸野会長は「私も参加者も自分たちの取り組みがSDGsにつながっていると再認識できたと思う。中山間地域の事業者みんなで力を合わせて、県内外から誘客し地域の活性化につなげたい」と、意気込みを語っていました。
協議会は今後、プログラムをブラッシュアップし、9月下旬に第1弾のモデルプラン完成を目指します。同時に、修学旅行や野外活動などの教育旅行を取り扱う業者向けの資料作りも進めていくそうです。10月には、モデルプランを利用する県内の小学生が野外活動に訪れる予定です。
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