広島県西部の老舗食品関連企業の集まり「瀬戸内フードコミュニティー(SFC)」は、広島湾の海洋資源を活用する地域づくり「瀬戸内サスティナブルプロジェクト」をスタートさせました。
プロジェクトでは広島湾の水産資源を活用した未来の地域イメージを〝広島湾ディズニーランド構想〟と銘打ち、広島湾の周辺市町、経済団体・環境団体従事者、広島市中央卸売市場関係者、商工センター関係者、地域の学校、広島市西区居住者・勤務者が一体となった地域づくりを提唱。少子高齢化による成長鈍化の中にあっても、持続的発展可能なあるべき姿を考えていきます。構想の中では、瀬戸内の食と食文化を資源とした旅行、瀬戸内フードツーリズムの実現も掲げています。
プロジェクトの大きな取り組みの一つとして、広島修道大学健康栄養学科と広島市中央卸売市場魚食普及委員会と連携し、広島湾の七大海の幸(小イワシ・メバル・オニオコゼ・クロダイ・アナゴ・カキ・アサリ)を使った、地域ならではの加工食品や地域活性化商品づくりに乗り出します。
この取り組みを広く知ってもらう目的で、広島湾の水産資源を活用した地域づくりセミナー「瀬戸内フードコミュニティーサロン」全5回を開催。6月30日の第1回セミナーで約50人の参加者を前に、魚食普及委員会委員長で㈱ヒロスイの望月亮社長は「委員会としてもMade in 広島の水産加工品を生み出すことに協力・尽力したい」と力強くあいさつ。セミナーは今後、8月9日(火)、9月2日(金)、9月30日(金)、10月25日(火)(いずれも広島中央卸売市場水産棟3F多目的スタジオ)を予定しており、一般の方の聴講もできます。
SFCは2018年4月に設立した社会貢献活動組織で、広島湾を中心とした瀬戸内海の水産資源の持続性を育む活動に取り組んでいます。今月7月からは広島湾の水産資源を活用した地域づくり・地域食づくりについて外部講師を招き勉強会をしていくそうです。
SFCの代表で㈱上万糧食製粉所の栗栖恭一社長は「新商品を開発することは容易でないが、まずは地元のスーパーや広島修道大の学食に提供できるようなものができればいい」「SFC参加企業は現在6社だが、この輪が広がり水産物の活用や保護の在り方など、われわれ中小企業でもSDGsを意識して活動をすることに意義がある」と話しています。
瀬戸内フードコミュニティー参加企業
- 上万糧食製粉所(広島市安佐南区/ http://kona-ya.com)
- 川中醤油(広島市安佐南区/ http://www.kawanaka-shouyu.co.jp)
- 広島魚市場(広島市西区/ https://www.hirouo.com)
- 丸徳海苔(広島市西区/ http://marutokunori.jp)
- 日東食品工業(広島市中区/ https://www.nittou-relay.com)
- よしの味噌(呉市/ http://www.yoshinomiso.com)
セミナー問合 | 瀬戸内フードコミュニティー事務局 斎藤久美子さん ☎︎ 090-9733-7833 E-mail saitou4setouchifc@gmail.com |
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