西広島タイムスコラボ企画「つながりの輪プロジェクト」を行うFirste代表の光井です。
2022年4月から廿日市市地御前にあるJA広島総合病院の隣に官民複合施設「学研廿日市市多世代サポートセンター」がオープンしました。1階には、廿日市市内にこれまで無かった機能を持つ「産前産後サポートセンター」と市内4ヶ所目となる子育て支援センターが新設されたので、見学に行ってきました!
ローソンの隣が「多世代サポートセンター」の出入口。通路をまっすぐ進んでいくと右手に「キララ薬局」、左手に「地御前子育て支援センター」と「産前産後サポートセンター」が並んでいました。
出産前後の母親をサポート
まずは新しい施設「産前産後サポートセンター」へ。妊娠中から産後一年くらいまでの女性が、妊娠・出産・子育てを安心安全に楽しく迎えられるよう、保健師と助産師が常駐し、相談支援やイベントが行われます。
子育て支援センターの雰囲気と異なり、赤ちゃんが遊ぶおもちゃは最小限用意されているだけ。産前産後の女性が対話することに重きを置いているのが伝わってきました。センターでは、マタニティスクールやママカフェなどのイベントが開催され、妊産婦同士がつながるきっかけを作られています。生後五ヶ月くらいまでのねんね期の赤ちゃんを寝かせてゆったりと相談できるように、ベビーベッドやハイローチェアの設置など工夫がされていました。妊産婦さん同士で不安なことや日ごろの過ごし方などを話せる機会があることはとても貴重ですよね。
専門職のスタッフに個別相談もできます。事前に電話予約をすれば、スタッフが時間を確保してくださり、個室でお話しできます。予約無しでも個別相談はできますが、人が多い場合は待つ可能性もあるため、事前予約をして行くのがおすすめです。
小上がりの和室には、身体測定の機材がありました。おすわり期やはいはい期の赤ちゃんは外出先だと熟睡しないこともあるので、畳のスペースで自由に動けるようになっているのは助かります。畳の上に敷いておくマットも常備されているので、持参する必要もありません。
入口付近には広い授乳室もあります。カーテンで仕切り、2人が同時に授乳をすることができます。おむつ交換台も備わっています。
こちらは静養室。この場所があることで救われる産後直後の女性は多いかもしれません。
出産した病院を退院した後に家族から家事・育児のサポートを受けることが困難な人や、赤ちゃんの激しい夜泣きで寝不足になってストレスが溜まったり、育児の不安や自分の時間を持てず、赤ちゃんを「可愛い」と思うことが難しくなる状況に陥りそうな人は、専門職のスタッフの見守りがある中で仮眠を取ることをおすすめします。
産前産後サポートセンターでは、妊娠後期面談の日に施設の活用に関する説明もされていますが、心身の状態が悪化する前に頼ることのできる場所の存在を妊娠期から知っている状況を作るのも大切なことだと感じました。
最大三時間の一時預かりも
「産前産後サポートセンターの静養室を活用したい!でも、上の子がいるから休めない!」と思う人に朗報です。「産前産後サポートセンター」の隣には、0歳から未就学児までの親子が利用できる「地御前子育て支援センター」があり、予約制で最大三時間まで子どもの一時預かりが可能です。事前の登録と子育て支援センターを複数回利用して馴染んでおくことは必要ですが、三十分150円という価格で満1歳から預けることができます。
遊びに来ている親子と同じスペースの中で専門職のスタッフが一時預かりの対応をしてくれます。自由に歩き回る1歳半くらいからの子どもが遊ぶスペースと、まだ歩けない0歳児のスペースがしっかり区切られているので、安心して利用できます。「上の子を預けて妊婦検診に行きたい」「産後に1人で複数の子どもを見るのが辛い、ゆっくり休みたい」という人にぜひ利用してほしいです。
学研廿日市市多世代サポートセンター |
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住所 |
廿日市市地御前1丁目3–28(Googleマップ) |
駐車場 |
あり |
アクセス |
広島電鉄「JA広島病院前」駅から徒歩2分 |
産前産後サポートセンター |
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電話番号 |
0829-30-9252 |
開所時間 |
8:30~17:15 |
休日 |
日曜、祝日及び12月29日~1月3日 |
地御前子育て支援センター |
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電話番号 |
0829-30-9016 |
開所時間 |
月~金 9:00~16:00 |
休日 |
日曜、祝日及び12月29日~1月3日 |