成長期と異なる大人の歯科矯正
歯の矯正というと、小学生から高校生くらいまでの間に治療に取り組むのが一般的ですが、最近では成人してから始める人も増えてきました。
メリットは成長期の矯正とほとんど同じです。
①見た目が良くなる
②かみ合わせが良くなり発音がはっきりする、かむ力が強くなりしっかりと食べ物が食べられる
③清掃性が良くなり、虫歯、歯周病予防の効果がある
といったところです。ただし、いくつかの点で成長期の矯正と異なる点があります。
まず、大人の場合、骨の成長が終わっているということです。
成長期の矯正の際、上下のあごの骨のバランスが悪いときには、ヘッドギアやチンキャップといった名称の器具を在宅、就寝時に装着し成長をコントロールしながら歯並びを整えることが可能ですが、大人の場合はそうもいきません。
大人は見た目、かみ合わせに一番影響が出にくい第一小臼歯を上下両方、または片方抜いてから矯正をスタートすることが多いです。
また、上下の骨のバランスが非常に悪いときにはあごの骨の手術が必要な場合があり、大病院で入院が必要になります。
次に歯周病の程度によっては、動揺があると歯周病の基本治療を行ってから矯正治療を始めなければならない、あるいは矯正治療ができないといったケースもあります。
矯正に興味があれば、まず近医の矯正歯科にご相談ください。
尾崎歯科クリニック
院長 尾崎 健竜
廿日市市佐方1-5-10-1F