佐伯区五日市中央に昨年10月オープンしたパティスリーショップ「LILIANE(リリアーヌ)」。黒いシックな内装に映えるガラスケースには、宝石のようなケーキが並びます。
広島では珍しい!? パウンドケーキをカットせず販売
ショートケーキやモンブランなど常時約20種類のケーキがあり、中でも看板商品はパウンドケーキ(1,900円〜)。焼いたパウンドケーキをカットせず、長方形の型のまま販売します。
オーナーシェフの小谷健二さんはパウンドケーキ好き。「焼き上がるとき、真ん中がふわっと割れますよね。あれを見るのが好きなんです」と、はにかみます。真ん中が割れる瞬間、パウンドケーキが美味しく育っている感じがして幸せな気分になるそうです。
小谷シェフの作るパウンドケーキは生地にしっかり厚みがあり、しっとりと食べやすいのが特徴。手土産やちょっとしたお礼などにちょうど良いサイズです。カット売り(200円〜)もあるので、いろいろな種類を買って食べ比べもできます。
ケーキに使うバターの原材料は、バター本来の風味を損なわないよう冷蔵のみで仕入れられたものを使っています。また、材料のチョコレートは、小谷シェフがさまざまな種類を食べ比べて、パウンドケーキに混ぜて美味しいと感じたものを選んでいるそうです。
濃厚ピスタチオ&バラの香り&甘酸っぱいベリー
おすすめのケーキは、鮮やかな緑色が印象的な「レーヌ」(500円)。「バラの香りがしますよ」(小谷オーナーシェフ)。口の中で、最初にピスタチオの香りが広がったあと、バラジャムの香りがゆっくり残ります。さらに続くのは甘酸っぱいベリーの味わい。次から次に押し寄せる香りと味に驚きつつ、一口で「たくさん味わった」という満足感のあるケーキです。
円すい型のケーキ「アルブル」(480円)。手土産にしたら、珍しい形に喜ばれそうです。
ひらひらしたスカートのように愛らしいデザインのモンブラン(550円)。小谷シェフは「ほかのお店のものと違う形にしたくて。かわいいでしょ」と顔をほころばせます。
次世代の人材を育てたい。地域に親しまれるお店へ
ケーキ作りに携わって十四年の小谷シェフ。専門学校を卒業後、大阪、東京の店で腕を磨いてきました。自分の店をオープンした今、「次世代の担い手が能力を発揮できる環境を作り、育てたい」と希望を抱きます。
最後に、どんなお店を目指すか質問すると、「お客様が日常的に通える、親しみのあるお店にしたい」。地域に必要とされるお店、能力を発揮できる人材、どちらも育む小谷シェフの挑戦は始まったばかりです。
LILIANE(リリアーヌ) |
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住所 |
広島市佐伯区五日市中央7丁目11-2(Googleマップ) |
電話 |
082-909-2092 |
営業時間 |
10:30〜18:30 |
定休日 |
火曜日 |
駐車場 |
隣の敷地に4台分 |
※文中の価格は税込です。
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