「第1回全日本少年少女空手道選抜大会」(2月11日(金)〜12日(土)、宮城県)に、広島市立己斐小学校6年の河本いぶきさんが出場します。種目は、3人で同じ動きを披露する女子形団体戦。中国地区代表として迎える念願の初舞台を前に、「2位との差を付けて優勝したい」と気合十分です。
河本さんは、谷派空手道修交会広島県連合五日市空手道スポーツ少年団に所属。小学1年生から空手を始め、技を磨いてきました。
体が柔らかく、柔軟性を生かすことのできる四股立ちが得意。「柔軟性を上げるために、毎日お風呂上がりにストレッチしています」という努力家です。
「第1回全日本少年少女空手道選抜大会」への出場を決めた選考会は、2021年10月に開かれました。
コロナ禍の影響で、地方選考が中止になる種目もありましたが、女子形団体戦は催されることに。河本さんは、大会三週間前に急遽、違う流派のメンバー2人とチームを組み猛練習。普段はライバル同士の仲間ですが、一日100回以上もの形を打ってチーム力をアップ。全日本大会へ進むのは1チームだけ、という狭き門を見事突破しました。
「できないことが、できるようになるのが空手の魅力」と話す河本さん。
練習で上手くできなかったり、大会で負けたりして結果が出なくても、その理由を考えると心が前向きになってくるそう。
空手で培った精神力は私生活にも役立っています。「英語や漢字のテストがだめだったとしても、落ち込んだら伸びないから、常に理由を考えて前向きになる」と、爽やかな笑顔が弾けます。
「中学生になっても空手を続ける」という河本さん。
将来の夢は、空手で世界の強い人と戦いながら、義肢装具士になって困っている人を助けることだそう。
まずは、2月の全日本優勝という目標達成に向け気を引き締め、稽古で汗を流しています。
※撮影中のみマスクを外しています。