「過重労働、我慢しないで」。
広島労働局労働基準部監督課の横山鉄幸課長が警鐘を鳴らします。
毎年11月に実施している「過重労働解消相談ダイヤル」が今年も11月6日(土)に開設。昨年、長時間労働の相談がもっとも多かったそうで「過重労働が死につながることもある。本人だけでなく家族でも構わない、健康を損なう前に気軽に相談してほしい」と利用を呼び掛けています。相談無料。
相談ダイヤルでは、長時間労働や賃金の未払い、ハラスメント、雇用・解雇の揉め事など、労働全般に対応。案件に問題が認められれば、企業側に監督指導を実施することもあるといいます。通常、労働基準監督署が企業をランダムに選定し定期的に調査していることもあり、勤め先に対して相談があったことや相談者の個人情報が伝わることはないそうです。
長時間労働は、脳・心臓疾患との関係性が強いとされています。業務における強い心理的負荷が精神障害につながり自殺に至ることも。広島労働局によると、令和元年度における県内の過労死等事案の労災請求件数は、精神障害が33件。脳・心臓疾患が21件で合わせて54件。平成27年度からみると、毎年度51〜64件で推移しています。
横山課長は「仕事上のトラブルや法令の問い合わせなど労働に関することであれば、どんなことも受け付けている。些細な疑問でも構わないので、この機会をぜひ活用してもらいたい」と周知しています。
《過重労働解消相談ダイヤル》
電話番号 | フリーダイヤル 0120-794-713 |
日時 | 11月6日(土)午前9時〜午後5時 |