廿日市市でもコロナ感染者急増、10万人あたりの割合はステージ4相当
広島県内の新型コロナウイルス感染患者が急増する中、地元廿日市市も新規感染者が増えている。県が8月16日に公表した同市の直近一週間における10万人あたりの新規感染者数は46.15人。感染者数だけでみるとステージ4に相当し、隣の広島市の41.81人を超えている。
廿日市市ではここ数日、2桁の新規感染者が続いている。8月の新規感染者は18日付で91人。今まで最多だった5月の128人を越す勢いだ。同市によると、8月における年代別新規感染者の割合は、40歳代が24%で最多。次いで30歳代・20歳代・10歳未満・10歳代のそれぞれが、11%〜16%を占めている。特に子どもの感染増加が目立つという。
広島県には9月12日(日)まで、まん延防止等重点措置が適用されている。廿日市市は重点措置区域とされ、飲食店の時短営業や酒類の提供停止などを要請している。
同市健康推進課の田村恭宏課長は「今までとは違い、家族に感染したら同居人のほとんどがうつる傾向にある。子どもへの感染も顕著に増えているため、保護者は子どものマスク着用や手洗いなど感染予防を徹底してもらいたい」と呼び掛けている。
国が示す感染状況の指標(ステージ)は、ステージ1からステージ4までの4段階。病床の逼迫具合やPCR陽性率、10万人あたりの新規感染者割合などを総合的に判断して決めている。広島県は、8月20日現在ステージ3。ステージ4へ悪化する判断基準のひとつには、直近一週間における人口10万人あたりの新規感染者数が25人以上とされている。