商工中金広島西部支店が古着寄付し子どもたちのワクチンに
商工中金広島西部支店(広島市西区商工センター1丁目、阿曽延晃支店長)が、SDGs(持続可能な開発目標)の取り組みの一環で家で眠っている古着を寄贈する活動を始めた。服は、開発途上国の子どもたちのポリオワクチンの寄付に活用される。同支店が独自に始め、今後、活動の輪が商工センター全体に広がることを期待している。
商工中金では、SDGsの「気候変動の具体的な対策を」の取り組みなど検討しているという。同支店では、「まずは身近な問題で何かできることはないか」と考え、「古着deワクチン」と題した活動に賛同し始めた。広島支店では、廃棄ロスの削減に取り組んでいるという。
広島西部支店では、15人の行員に協力を呼び掛けたところ、Tシャツやセーター、ズボン、ネクタイ。ランドセルなど200点以上が集まった。高さ約70cm直径約80cmの専用回収キット2袋に満杯になった。
集まった衣類やかばんなどはNPO法人など通して、開発途上国の子どもたちへのワクチン代などに充てられる。さらに服の仕分けなど現地での雇用を生み出すという。
阿曽支店長は「商工中金だけではなく商工センター全体に広がり、全体の一体感につなげていきたい。これをきっかけに、今後、SDGsの取り組みを広げたい」と話している。