男子ソフトテニスで全国への切符つかむ!宮島中出身の早川守隼(広島翔洋高)が高校最後の大舞台へ
廿日市市立宮島中学校出身の早川守隼(もりと、広島翔洋高校3年)が、7月28日から始まる令和3年度全国高等学校総合体育大会(インターハイ)のソフトテニス男子個人戦に出場する。高校生活最後の年、自身初の全国大会へ挑む。ペアを組む畝本竜希(3年)と一緒にベスト8入りを目指す。
これまでの県大会で、早川・畝本ペアはベスト16が最高成績だったという。ベスト8以上がインターハイへ進むことのできる予選の県大会で、初めて準決勝まで勝ち上がり念願の全国への切符を手に入れた。早川は「普段は厳しい監督が初めて握手してくれて、次も頑張れよと声をかけてくれた」とうれしそうに振り返った。インターハイ常連校の同部だが、今年出場できるのは早川・畝本ペアのみ。チームメートの期待を背負い、練習で汗を流す。
早川は身長166cm、体重58kg。中学生時代から中国大会に出るなど実力はあったが、プレーの質は「ほとんど我流だった」。高校に進学し、当初はレベルの高い他のメンバーに引け目を感じていたそうだ。中学で全国大会出場経験を持つ畝本とペアになったが、初めは本音で話し合うことができなかったという。
さらに、一年生の終わり頃から「球が入らなくなった」とスランプを経験。適切なグリップの握り方を先輩たちに教えてもらったがしっくりしないままだったという。
今年のインターハイ出場を決める県予選のわずか一週間前。早川は、ずっと悩まされていたグリップの握り方が「突然理解できた」と笑う。「練習で球をポコポコ打てて、めちゃくちゃ生き生きプレーできた。入るって自信が付いた」。大会を直前にして気持ちが晴れ渡った。「試合を楽しもう。やり切ろう」と相方の畝本と誓い合い、結果へつなげた。
インターハイ後の進路も見据える。早川は憧れの先輩が進んだ大学を希望する。「ソフトテニスは高齢者になってもできる。ずっと続けていきたい」と満面の笑みを見せていた。