10月31日、中区の商業施設「パセーラ」に新たな都市型水族館「広島もとまち水族館」がオープンします。先日、報道関係者向けに公開されたので、中身を一足先にご紹介します!

施設のテーマは「生命の舞台」。館内は全体的に、舞台芸術の技法を取り入れたアーティスティックな演出が施され、静寂、多様性、黄金、四季などをテーマにした8エリアで構成されています。エリアを一つずつご紹介しますが、ここに写っていない生き物のほうが圧倒的に多いので、記事を読んだあとはぜひ行ってみてください♪
Welcomeプロローグ
まず初めにあるのが、コイの水槽とプロジェクションマッピングのエリア。


時間によって変わる演出の中を歩いていき、水族館の中へ入っていきます。
Forest四季のシーン
入口を抜けると、源流を模した深い森と、身近な浅い森をイメージしたエリアに入ります。


ここには森に生息する魚、爬虫類、昆虫などが主に展示されています。県魚のゴギや、安佐動物公園生まれのオオサンショウウオ、ヤドクガエル、ミーアキャットも展示されています。


White静寂のシーン
次はこの水族館のなかでもかなり特徴的なエリア。水槽以外の、壁や床が白一色で統一されています。


造花も白で塗られており、「生きているもの以外」は色がない空間となって、水槽の魚たちを引き立たせています。
Marine note多様性のシーン
全体が海面のようにゆらいでいる、幻想的なエリア。

チンアナゴ、ウツボ、ハリセンボンなどが展示されていますが、ひときわ目立つのは、奥にあるクラゲと鏡の演出。

下にあるクラゲの水槽が、上部の鏡に反射しています。ミラーボールの光が月のようにも見えますね。
Coral色彩のシーン
色鮮やかなサンゴの海をイメージしたエリア。

生体サンゴと、サンゴ礁に住むモンハナシャコ、ハナヒゲウツボなどの生き物が見られます。

机の中が水槽になっているので、中の生き物をじっくり見るにはぴったり。座ってみていると、小さなウツボがにょろにょろと泳いでいるのを発見しました。
また、「真珠の取り出し体験」もあります。


自分でアコヤ貝を選んで、中から真珠を取り出し、アクセサリーにできます。出てくる真珠の色・形はそれぞれ違うので、自分だけの真珠を身につけることができます。
海の花鳥風月 神秘のシーン
切り絵作家・酒井敦美さんとコラボした色鮮やかなエリア。

酒井さんは、「ひかりの切り絵作家」と言われており、後ろから光を当てることで作品の魅力が際立ちます。水槽の中でも、裏や中からライトを当てることで、切り絵と魚が美しく浮かび上がります。

展示されている魚は、アカネハナゴイ、タツノオトシゴ、ハナミノカサゴなど。
Zipangu黄金のシーン
中世・近世ヨーロッパが日本に抱いていた「黄金の国」というイメージをモチーフにしたエリア。和と黄金の組み合わせの水槽や、テイクアウトカフェ「うみはこ」があります。

カフェ「うみはこ」で販売されている「ハリセンボンのパフェフロート(1000円)」と、「フリソデエビのサンデー(850円)」。エビとハリセンボンの表情はランダム。

ほかにも、青色シロップを入れてかき混ぜると、カメレオンのように色が変わる「カメレオンソーダ」や、ソーセージと黒カレーの上に、チェダーチーズがとける「キオビヤドクガエルのホットドッグ」など、この水族館の生き物をモチーフにしたフードやドリンクが多数あります。
Messageエピローグ
最後にあるのが、絶滅と進化の時を示す時計のエリア。

メッセージ性の強いエリアで、1年間に3万種もの生物が絶滅していることや、今まで見てきた生き物も、人間である私たちも元をたぞれば同じだ、ということを訴えかけています。時間によって特殊演出もあります。
展示されている生き物は、アジアアロワナなど。
ショップ
最後に寄りたいのは、やはりミュージアムショップ!ぬいぐるみやTシャツ、アクセサリーなど、オリジナルグッズも豊富です。広島土産の牡蠣煎餅なども販売されていました。



概要
広島もとまち水族館は、延床面積約2700平方メートル、展示水槽66基、展示生物は哺乳類・魚類・両生類など200種3000点。運営会社は「四国水族館」などを運営している㈱アクアメントで、目標入館者数は初年度20万人以上を見込んでいます。
同館が入る建物はもともと百貨店で、通常の水族館より天井は低いですが、そのことを感じさせない工夫や演出が各エリアに見られました。
なお、開業記念イベントとして「銀鏡つかさ写真展“日本の美しい水族館”」も開催しています。期間は1月12日まで。
入場料は一般大人2000円、一般小学生1200円。
| 広島もとまち水族館 | 基本情報 |
| 住所 | 広島県広島市中区基町6-78基町クレド・パセーラ 7F |
| 営業時間 | 10:00 – 19:00 最終入館は閉館の30分前まで |
| 電話 | 082-221-0550 受付時間/10:00~19:00 |
| 公式SNS | インスタグラム X(旧Twitter) |
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