兵庫県にある新温泉町と湯村温泉観光協会は7月30日、広島の「原爆養護ホーム」へ温泉のプレゼントを行いました。

この温泉プレゼントは今回で32回目。きっかけは、昭和56年のNHKドラマ「夢千代日記」のロケ地が湯村温泉で、吉永小百合演じる主人公が広島の胎内被爆者だったこと。今でも湯村温泉には観光スポット「夢千代館」があり、そこで集めた浄財を広島市へ寄付するなど、友好関係が続いています。

足湯を楽しんだ利用者は「きもちがいいですよ」や「道後温泉はよく行きよったんよ」と昔を懐かしんだりしていました。

この企画は、1992年から開始。以前はタンクへ温泉を入れて運搬していましたが、運搬中に温度が落ちるという難点がありました。そこで湯村温泉観光協会副会長の西村一彦さんが自費で保温機能付きのタンクローリーを購入。ポンプも付いているので作業がしやすく、家や施設へ温泉のプレゼントが格段にしやすくなりました。
今回は、前日の29日にタンク車へ温泉を積み込み、30日早朝に兵庫県を出発。同日中に、安佐北区の「倉掛のぞみ園」と牛田の「神田山やすらぎ園」へ温泉を届けました。温泉は、源泉が98度。広島に着いた時も78度を保持しており、温かいそのままの温泉を楽しめました。
西村さんは「毎年、平和の尊さを改めて知る事業だと思います。終戦80年といいますが、パッと平和になったわけではありません。努力し続けた方の労をねぎらうことも大切です」と話し、「私の目の黒いうちは続けます」と意気込みました。


