
大竹市防鹿にある「おおたけ手すき和紙の里」をご存知ですか?ここで作られた和紙は、鯉のぼりや書道用紙、障子紙などに使われています。今度の休日には、地元の文化を知る、ちょっとした体験に行ってみませんか。
〈この記事は紙面連動です〉
手すき和紙の里
広島県の西部・大竹地区では、約400年前から手すきでの和紙づくりが行われていました。
かつては冬の家内工業として盛んで、大正時代には1000軒以上の製紙家がありましたが、現在は唯一「おおたけ手すき和紙保存会」が伝統を継いで和紙づくりを続けています。

これが和紙のもととなる植物「コウゾ」。秋から冬にかけて収穫し、大釜で蒸して茎の皮を剥ぎ、さらに乾燥や煮沸、漂白を経て、白くて美しい和紙のもととなります。



和紙を作るには、様々な工程を経たコウゾと、トロロアオイなどのネリを水に入れ、木の板ですいて繊維をからませて紙状のものを作り、機械でプレス。水分を飛ばして、乾燥すれば和紙となります。
手すき体験
施設では、こういった和紙製造の見学や和紙の購入のほか、「手すき体験」もできます。

手すき体験では、紙をすく際に、折り紙や飾り紙を中に入れてアレンジすることもできるので、オリジナルのハガキや色紙が作れます。

また、手すき体験以外だけでなく、和紙の原料となる植物「コウゾ」の栽培に関わるボランティア活動も実施されています。2025年はコウゾの芽かきを6月22日、7月13日、7月27日、8月10日、8月24日、9月14日に行います。参加は、作業日の2日前までに氏名と電話番号をメールか電話で同会へ知らせてください。
最新情報は公式HPに掲載されています。

「保存会」の会員も募集中。和紙文化の継承や、地域への貢献に興味がある方はぜひ参加してみては。
施設名 | おおたけ手すき和紙の里 |
住所 | 広島県大竹市防鹿3365 |
電話番号 | 0827-93-3576 |
定例開所日 | ■毎月第2日曜日および第4日曜日 10時~15時 ■毎週火曜日および木曜日 10時~12時 ※定例開所日以外も、予約があれば手すき和紙体験、 施設見学を受け入れています。 ※8月11日~16日、12月25日~1月5日は閉所 |
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