サンフレここだけ話 vol.17
みなさん、こんにちは。
サンフレッチェ広島サッカースクールでコーチをしています長尾一宏です。
今回は「練習組み立てのコツ」というテーマでお話をさせていただきます。
上達?健康?仲間?ニーズに合わせて計画する
サンフレッチェ広島サッカースクールには現在およそ900名のスクール生が在籍しており、その理由は多種多様です。
子どものスクール生の理由は「お友だちと楽しく遊びたい」「楽しくサッカーをやりたい」「走るのが速くなりたい」「サッカーが上手くなりたい」、スクール生の保護者の目線では「子どもにコミュニケーション能力を身につけて欲しい」「サンフレッチェのサッカーを指導してほしい」「プロのサッカー選手になって欲しい」などという理由があるかもしれません。
また、大人のスクール生であれば「サッカーで健康な身体づくりをしたい」「サンフレッチェ広島の選手のようにサッカーを楽しみたい」「新しい仲間を作りたい」などの理由があるかもしれません。
サンフレッチェ広島サッカースクールでは、皆さまのさまざまな要望(ニーズ)にお応えできるよう、トレーニングを計画・実施しています。
トレーニングの計画は、サンフレッチェ広島サッカースクールの年間指導計画を基に組み立てていきます。年間指導計画はそれぞれのカテゴリーの発達段階やクラスの特徴を考慮し、トレーニングのテーマや難易度・到達目標が設定しています。
各クラスの担当コーチはこの年間指導計画に沿って、トレーニング当日の“まとめのゲーム”で現れてほしいプレーを設定し、そこから逆算してウォーミングアップ・トレーニングのメニューを作成します。
作成したメニューはサンフレッチェ広島サッカースクールの指導として、コーチ間で認識を共有しています。
コーチは”ファシリテーター”
トレーニングメニューを作成する際に一番大切にしていることは、そのトレーニングに参加してくれるスクール生の“顔”や“プレー”を思い浮かべることです。スクール生の“顔”や“プレー”を思い浮かべることで、そのクラスのニーズや特徴を考慮でき、トレーニングの難易度をコントロールしたり、進行や声かけを計画したりしています。そして、コーチングがコーチからスクール生へ一方通行にならないように心掛けています。
しかし、トレーニングメニューが計画した通りに実施できないときもあります。それは計画とニーズが一致していなかった場合や、コーチングが一方通行になってしまっている場合です。そのようなときは、ルールやオーガナイズを変えてトレーニングの難易度を調整したり、状況によってはスクール生のニーズに寄り添ったりして、メニューを変更する必要があります。
トレーニングがコーチとスクール生との双方向のやりとりで計画通りに進んでいるかどうかの指標として、トレーニング中にスクール生の自発的な言動(例えば、ボールを呼ぶ声やポジティブなコーチングの声)がどれだけ活発に表現されているかということを大切にしています。
サッカーというスポーツはコーチからの指示だけでなく、実際にプレーしている選手の発想がとても大切です。コーチは指導者としての立ち位置も大切ですが、ファシリテーターとしての役割がとても重要だと感じています。
サンフレッチェ広島サッカースクールは、スクール生の皆さまとコーチがサッカーの楽しさを共有する場所です。
もちろん、「このプレーがうまくなりたいけど、どうしたらいい?」「足が速くなりたいけど、どういうトレーニングをしたらいい?」などの個別の質問をコーチに直接聞けば、コーチはやさしく丁寧に応えてくれます。 サンフレッチェ広島サッカースクールで一緒にサッカーを楽しみましょう!
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1975年生まれ。広島市立大河小学校→広島市立翠町中学校→広島県立広島皆実高等学校→広島修道大学
指導チーム:広島大河フットボールクラブ→サンフレッチェ広島
たくさんの方々と一緒にサッカーの楽しさを共有していきたいと思います。
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※サンフレッチェ広島スクールコーチのリレーコラム「サンフレここだけ話」は、”サンフレッチェ”の名にちなみ、毎月「3(サン)日」に配信します。次回、3月3日の新着をお楽しみに!
写真提供:サンフレッチェ広島