
ライター/光井 祐子
大型商業施設フジグラン高陽や、病院や消防署など主要公共施設が密集する高陽ニュータウンに、広島市の補助を受けて広島文教大学が運営する常設オープンスペース「すずらんひろば高陽」があります。未就園児用の遊具があったり保護者が専門家に育児相談できたりする場所です。1家族一日100円で、主に未就園の子どもと保護者が利用できます。
未就園児と保護者が安心して過ごせる場所


室内の一角には、ままごとをして遊べるコーナー、室内用のジャングルジムと滑り台、トランポリンがあります。部屋の中心は物を置かず広いスペースにしていますが、時には工作するための丸テーブルを置くこともあるそうです。
取材時は丸テーブルがあり、開設10周年を記念して、親から10年後の子どもへ手渡す「すずらんMIRAI Message」を自由に作ることができました。

畳のスペースは、まだ歩くことのできない0歳児が中心に遊ぶ場所。幼児が遊ぶままごとセットや滑り台のあるスペースとの間にベビーベッドを3台置き、空間を仕切っています。

授乳をする際はベンチがあるスペースを、カーテンを閉めて使います。

取材時は、実習中の大学4年生2人が子どもと遊んだり子ども同士の喧嘩のフォローをしたりしていました。保護者以外に、子どもを見守る目がある安心感も感じました。
管理栄養士や臨床心理士などの専門家に子育て相談も

毎月1度の「食生活・栄養相談」の日は、広島文教大学の元教授で管理栄養士の先生が個別相談に対応。他に、臨床心理士や社会福祉士の先生に個別相談ができる日も設けています。
また、施設周辺にある消防署や交番などの協力で、子どもたちがそれらを見学し消防車やパトカーの乗車体験をしたり、広島文教大学の体育館でスポーツをするなど、施設外でも多様なイベントを企画。保護者にとっても、子どもたちが実物を見たり触ったりして貴重な体験ができるありがたい企画です。
すずらんひろば高陽は、運営母体である広島文教大学の強みと、主要公共施設が密集する好立地にあることを活かし、未就園児の保護者にとって安心できる居場所を作られていることが印象的でした。

閉館時間が近づくと、ボランティアによる読み聞かせと歌の時間。幼い子は保護者のひざの上に座り、歩き回る子どもたちはボランティアと手をつないで歌う、ほほ笑ましいひと時を過ごしました。
施設職員はとても元気で、場を和ませるムードメーカー。保護者の心が和む要素です。

室内の壁に飾っているのは、開設後10年の軌跡を刻んだ写真の数々。オープンスペースを飛び越えた、これまでの多様な企画を紹介しています。すずらんひろば高陽に通うお母さんたち主催のハロウィンイベントが開催されるなど、親目線のやりたいことも実現できるのは魅力的ですね。
すずらんひろば高陽への行き方は


すずらんひろば高陽の南側駐車場からは写真のように施設の外観が見えますが、フジグラン高陽の北側「ふれあい広場」から建物内に入ると、すずらんひろば高陽がある地下1階に行くことができます。
ふれあい広場には人工芝やベンチがあり、歩く前の乳幼児をベビーカーや抱っこ紐から降ろして遊ばせることのできる心地よい空間でした。
すずらんひろば高陽は安佐北区にありますが、安佐南区や東区から通う親子もいるそうです。利便性の良い高陽地区へお散歩やお買い物など、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
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