海外渡航用のワクチン接種証明書の発行開始。廿日市市は五日間で39人に発行
海外渡航用の新型コロナワクチン接種証明書が7月26日、全国の市町村で発行が開始された。地元廿日市市でも同日から申請の受け付けを始めた。7月30日までの五日間で39人に交付している。
同証明書は、ワクチン接種時に発行される「接種済証」、「接種記録書」とは異なり、海外の入国時に防疫措置の緩和などを受けることができる公的な証明書。緩和措置を認めた国・地域に渡航する場合に限り申請できる。8月3日現在、イタリアやオーストリア、トルコ、ポーランドなどの14カ国・地域で利用できるそうだ。利用期限は現在設けられていない。
交付対象は、ワクチン接種済みで、同証明書が認められた国・地域への渡航予定がある人。海外渡航時の利用を目的としない場合は対象から外れる。
廿日市市によると同市の申請者は、初日13人、以降7人、5人と平均5、6人で推移。目的は、帰国や旅行、ビジネスなどまばら。年齢層も目立った偏りはなく、秋初旬に向けて取得に来ているようだという。一カ月当たり100人の発行を想定している。
現在、同市の受け付け窓口は混雑はなく、申請書類が揃っていれば十数分で発行できるという。同市福祉総務課の山本裕行課長は「比較的スムーズに発行できる状態だが、新型コロナの再拡大が危惧されるため、郵送の申請も利用してもらいたい」と話している。
廿日市市での申請に必要な書類などの詳細は、市ホームページ(https://www.city.hatsukaichi.hiroshima.jp/site/vaccine/68142.html)で確認を。
同証明書の一般的・制度的な質問などの問合は、厚生労働省新型コロナウイルスワクチンに係る電話相談窓口(コールセンター)☎︎ 0120-761770。
廿日市市の発行窓口や手続き方法などの問合は、同市福祉総務課☎︎ 0829-30-9150