宮島水族館の新施設「はつこい庵」オープン!屏風型水槽って??コイやキンギョなど3500匹の迫力
廿日市市の宮島水族館みやじマリンに8月1日、新施設「はつこい庵」がオープンしました。
「”いやし”をもたらす『美の観賞空間』」をコンセプトに、ニシキゴイやキンギョなど展示。宮島水族館によると、コイを中心とした展示施設は日本国内でも珍しいそうです。20種3500匹が展示され、その内ニシキゴイとキンギョがそれぞれ14品種います(令和3年8月1日時点)。延べ床面積217.31㎡に、屏風型や球体型などさまざまな形をした13槽の水槽があり、見る人を飽きさせない工夫があります。
直径約2m、水量5tの円錐型水槽「水紋鏡(すいもんきょう)」には、キンギョハナダイを中心に数種類の魚が泳ぎます。
同水槽の裏にあるベンチ付き水槽にはコイの子どもたちが。同館経営課の三浦和伸主幹は「コイが人に慣れているので、手をかざすと寄ってくるんですよ」。現在はコロナ禍で実施していませんが、来館者が餌やり体験や足を水槽に入れることができるコーナーです。
上を見上げると、天井から吊り下がる球体の水槽にキンギョが。見る角度によって、キンギョの大きさが変わるおもしろい水槽です。
日本古来の川の姿を再現したという「山紫水明(さんしすいめい)」コーナーには、絶滅が危惧されている国内希少野生動植物種4種を展示。アユモドキは、同館が岡山県の小学校から譲り受け飼育し、繁殖の研究などしています。希少動物の保護という水族館の役割りが垣間見えます。
屏風絵巻のようにコイとキンギョを観賞するコーナー「四季池畔(しきちはん)」。コイが泳ぐ屏風のような水槽は水量5.8tのサイズ。その前には、水面を映すプロジェクションマッピングがあります。コイと四季の移ろいが床に映し出され、映像の上を歩くと波紋が浮かびます。三浦主幹によると、春夏秋冬それぞれ”隠れキャラ”が登場。”隠れキャラ”を踏むと、さらに美しい映像が流れるので、オープン当日は子どもたちが喜んで探していたそうです。
江戸時代から日本人の目を楽しませてきたというキンギョが泳ぐ「百花繚乱(ひゃっかりょうらん)」。あでやかな尾ヒレを揺らす姿に見惚れてしまいます。
勢いの良いことを例える言葉、「鯉の滝登り」を模した「登竜門(とうりゅうもん)」は、水槽の奥の画面に、コイが滝を登る映像が流れます。4つの筒型の水槽にコイが入ると、まるで上に登っているよう。その姿を見ることができたら運が良いかもしれません。
泳ぐ姿が羽衣天女の舞いと言われるオットセイも見ることができます。同館は新型コロナウイルス感染症の収束後、来館者とオットセイとの触れ合い企画を考えているそうです。
多彩な模様をしたコイやキンギョの優雅な姿を観賞できる「はつこい庵」。三浦主幹は「和の安らぎと美しさを堪能して。コロナが落ち着いたら触れ合いや体験ができるようになる。楽しんでもらいたい」と、来場を待っています。
住所 | 廿日市市宮島町10−3(Googleマップ) |
電話 | 0829-44-2010 |
開館時間 | 午前9時~午後5時 ※最終入館時間は4時 |
休館日 | 施設整備・点検のため臨時休館日がある |
入館料 | 高校生以上1420円、小・中学生710円、幼児400円。 ※宮島水族館の入館料ではつこい庵も観賞可能 |
ホームページ | https://miyajima-aqua.jp/ |