元高校教師が教える
『学校では教えてくれないお金の話』
知らなきゃ損!?20代から始めたいお金のこと
社会人になっても意外と知らないのがお金のこと。
特に20代は就職だけでなく,結婚や出産などを機にお金のことが気になるという人も多いのではないでしょうか。普段から何気なく使っている「お金」。でもその「お金」について今まで学んだことがあるかといえば,“NO”という人がほとんどです。
生きていくうえで重要な要素であるはずの「お金」について学ぶ機会がないことを改めて考えると不思議ですよね。
そこで今回は将来、損をしないために,20代の頃からやっておきたいお金のことについて4つのポイントを紹介したいと思います。
1.「先取り貯金」で貯める習慣を。
まずやらなければいけないことが貯金です。
一般的に言われていることは,何かあったときでも生活していけるように約半年分の生活費を目安に貯めるということ。でも半年分の生活費を貯めろといわれてもなかなかむずかしいですよね。そんなときはまず貯金の基本を理解しておきましょう。
貯金の基本とは「収入―貯金=支出」という式で表せます。
つまり収入があったらまず先に貯金をするということ。これを「先取り貯金」と言います。先に貯金をしていれば残りをすべて使ったとしてもちゃんと貯まっているので大丈夫。貯金した分はもともとなかったものとして残ったお金で生活する習慣を身につけることが大切です。
方法はいくつかありますが,会社の財形制度や自動積立定期貯金などを積極的に利用するのがいいでしょう。
はじめは収入の10%程度を目安に貯金してみましょう。
2. 支出管理で「使途不明金」と「固定費」を把握しよう。
定期的に支出を確認することが大切です。
まずは一か月だけでも家計簿をつけてみるといろんな発見があると思います。最近は家計簿アプリもあるので意外と簡単に把握できます。
確認のポイントは2つ。「使途不明金」と「固定費」です。
使途不明金とは何に使っているか把握できていないお金のこと。なんとなく使っているお金はなるべく少なくしましょう。毎日ふらっとコンビニに立ち寄る人は要注意。塵も積もれば山となるというように何気ない日々の小さな支出も回数が増えると大きな支出になります。
固定費は家賃や携帯電話や保険など毎月支払っているお金です。無理なく節約するには固定費を下げることが一番です。定期的に見直しながらそのときのベストのものを検討するのがよいでしょう。
3.少額から投資を始めてみよう。
投資をしている人と投資をしていない人では将来の資産に大きな差が生まれます。
基本はある程度貯金があって,資金に余裕がある場合が前提ですが,最近では100円からでもできるので,まずはやってみるのがいいと思います。分からないからやらないのではなく、やりながら勉強するのがはやいです。とにかく少額からでも始めることが大切です。
4.やらないと絶対損!ふるさと納税。
ふるさと納税とは,応援したい好きな自治体へ寄附をする仕組みのこと。地域の特産物が寄附の返礼品として貰え,寄附金が税金から控除される制度です。
やらないと絶対損!返礼品は何を選んでもいいですが,一人暮らしの場合は日用品がおススメ。お肉や魚,くだものなどもたくさんあるのでいろいろ選ぶのも楽しいですよ。
今回は20代から始めたいお金のことについて4つのポイントを紹介しました。
普段忙しくてお金のことは後回しになりがちですが,若いうちからお金としっかり向き合うことが大切です。少しの違いで将来大きな差になることもありますから,20代からお金についてしっかり学んで,将来に対する備えをしておきましょう。
お金の先生:
アクサ生命保険(株)広島FA支社
ファイナンシャルプランアドバイザー 竹吉 朗 氏