vol.12 はじめての発達検査
◇2016年7月
娘2歳8ヶ月。初めての発達検査。
発達検査には型式がいくつかあるそうで、この時療育センターで受けたのは、実際に目の前で色々な検査をやらせてみて、何ができるかで判断するタイプで新型K式発達検査 及び 遠城寺式発達検査というもの。
小さな机を挟んで先生と向かい合って娘を座らせ、私は斜め後ろで見守り基本的に口を挟まないよう言われた。
検査内容は・・・
・〇△□のパーツを形に合った穴の開いた木の箱にはめる検査。
・先生がミニカーに興味を惹きつけておいて、 それを目の前でタオルに包んで渡される。(消 えたミニカーがタオルの中にあると分かるか)
・小瓶に入れた鈴を取り出す
・犬、猫、花などの絵が書かれた紙を見て指された物の名前を言う。また、ワンワンはどれ? など聞かれて指差す。
・ボールを蹴る、投げる、持って行く、ジャンプ、階段を登る
他にも色々な検査用のおもちゃや小物が順番に出てきて、これはできるかな?分かるかな?とたくさん質問をされた。1歳半検診での発達を見る検査に近い内容。
娘は思っていた以上に言葉が理解できないようで、なかなか先生の意図が伝わらない。理解できないというより、意図を汲み取ってやってみようという気持ちが見られず難しい印象だった。やる気になればできそうなことも検査になって「はい、やってみて」と言われると難しい・・・ 。
〇△□のパーツを穴にはめる検査では、少しだけ回転させたら入るのにそれが分からず、先生から「こうしたら入るよ」と教えられて何度かやるとできるようになっていた。
小瓶から鈴を出す検査では、振ると音がするのが気に入ってフリフリしながら持って歩き回ってしまっていた。
発達検査は、本当は出来ることをなかなかやらなかったり、口を出したくても出せなかったり、もどかしいこともあったけど、新しい発見もあった。
いつもは階段に来るとすぐ「だっこ」と言って動かない娘が、なんと手すりも持たずにとんとんと階段を登っていて。
「登れるんかい!」
と心の中でツッコミつつ、嬉しい発見だった。
「できたときに、(できたよ!)って顔をして大人の顔を見るのはいつも褒めてもらってるからですね」
と先生に言われて、育て方を誉められたようで母としてはちょっと嬉しかった。
「一緒にボールで遊んだり、渡すフリをして渡さず期待感を持たせたり、いろんな遊びを一緒にやって楽しんでみてくださいね」
と、アドバイスもいただいた。
更に別の日に集団の中での行動を見る「おさかな検査」という検査を受けて、いよいよ検査結果を聞きに行くことに…
※このコラムは、西広島タイムス紙面に2019年から連載した内容を加筆・修正して掲載しています。
【 コラム作者 】
広島市在住の3児の母。
末娘が2歳のとき「結節性硬化症」という難病と診断される。
子どもの病気や障害と向き合いながら、子育てや仕事に毎日奮闘中。