国からのワクチン供給遅延 廿日市市64歳以下の接種スケジュール遅れ
廿日市市は、7月14日から開始予定だった64歳以下のワクチン接種が遅れると7月2日、発表した。国からのワクチンの供給不足が原因。接種券発送も7月5日から十日ほど延期する。現在、接種を進めている高齢者に関しては、ワクチン確保が困難なため個別・集団接種とも新規予約の受け付けを一時停止している。
ワクチン供給遅延により同市は、64歳以下の接種予約の受付開始時期が7月末になると見込んでいる。供給の状況次第では、さらに後ろ倒しになる可能性があるという。
既存の集団接種会場とは別に、グロバールリゾート総合スポーツセンターサンチェリーに新たに設ける大規模接種会場でも、ワクチン接種開始が7月24日から8月7日(土)に延びる予定。さらに取り扱うワクチンを、モデルナ社からファイザー社に変更する。
高齢者の新規予約の受け付け再開は、個別・集団とも64歳以下と同じタイミングになる見通し。一方、すでに1回目の接種を終えている場合は、予定通り継続して2回目が打てるよう調整している。
松本太郎市長は「市内の医療関係者の方々の協力を得て接種体制の構築を進め、高齢者への接種を順調に進めてきたが、ワクチンの供給量の減少と今後の状況の不透明さに困惑している。全国の首長が怒りの声を上げているが、私も同じ思いである。与えられた条件で何ができるか考えていきたい」と、コメントを発表している。
同市は、再開時期など分かり次第、ホームページ(https://www.city.hatsukaichi.hiroshima.jp)などで周知。医療機関への予約に関する問い合わせを控えるよう、呼び掛けている。
問合は、同市新型コロナウイルスワクチン接種コールセンター➿0120-528-529(平日午前8時半〜午後5時)。