山本千菜(3年)が二十一年ぶりに記録塗り替え!宮島工業高校陸上部女子が5種目でインターハイ出場
県立宮島工業高校(廿日市市物見西2丁目)の陸上部女子が、7月28日(水)から福井県を主会場とする令和3年度全国高等学校総合体育大会(インターハイ)に出場する。
6月に山口県で開催された第74回中国高等学校陸上競技対校選手権(中国総体)では、200メートルで山本千菜(3年)が広島県の高校生歴代最速となる24秒41で優勝を飾った。二十一年ぶりの記録更新という。
山本さんは記録が出た瞬間、喜びと同時に「コーチの櫻井先生と長谷川先生の顔が浮かんだ」と振り返った。
怪我とコロナ禍で苦しんだ1、2年時を支えてくれた指導者2人へ、恩返しの新記録となった。
「スタートが得意」と話す山本さん。身長158cmで、他選手に劣るストライドをスタートダッシュで対抗することで結果へつなげた。
100メートルでもインターハイ切符を手にした山本は、「100メートルでは11秒台、200メートルは23秒台を目指して優勝したい。インターハイが楽しみ」と、笑みをこぼした。
同部は、ほかにも、4×400メートルリレー(山根知紗、黒川星空、山本つき、山本千菜)、 4×100メートルリレー(山根千歩、黒川星空、山本つき、山本千菜)、やり投げ(上垣亜沙美)でインターハイに臨む
「昨年はコロナ禍で、大会がほとんど中止になり悔しい思いをした」と言うキャプテンの黒川星空(3年)。「大会を開催してくれる関係者へ、記録で恩返しできるよう頑張りたい。メダルを持って帰ってくる」と、高校最後のインターハイを前に士気を高める。
長谷川泰コーチは「他校も含め四十数年間陸上部を指導してきたが、今のチームのように苦しい練習も明るく楽しく意欲的にやるところはなかった。みんなが力をつけてきた」と、教え子たちの成長に目を細める。間近に迫った高校スポーツの最高峰・インターハイ。出場する全種目で入賞できるよう、大舞台に足を踏み入れるそのときまでレベルアップを誓っていた。