岡茂洋雄が全米シニアゴルフ出場 日本人では唯一
広島市西区高須台のプロゴルファー岡茂洋雄(52、鷹の巣ゴルフクラブ所属)が、アメリカであったプロシニアゴルファー世界一を争う「全米プロシニアゴルフ選手権」(5月27日〜30日)に初出場した。岡茂は、シニア参戦二年目の昨シーズン、日本シニアツアーで賞金ランキング3位に入り全米の出場権を手にした。シニアゴルフとして最も歴史があり、マスターズや全英を制したこともある世界の名プレーヤーが参戦した中、唯一の日本人出場選手として参戦した。
大学から本格的にプレー
岡茂が本格的にゴルフを始めたのは大学生。中学生の頃、友人と行ったショート専用のコースに足を運びゴルフの面白さにはまり、庭に穴を掘るなどして楽しんでいた。楽しさが忘れられず、ゴルフ部がある大学を探し受験。山口県の徳山大学入学後、初めてフルセットを購入し本格的にゴルフを始めた。すぐに頭角を現し、7月の中四国大会で4位。遊びで培ったアプローチとパターが「別格うまかった」。四年間で「中四国学生」2勝をはじめ数多くのタイトルを獲得し中四国地区は敵なし。だが、2歳上に川岸良兼、1歳下には丸山茂樹などそうそうたる選手がおり「この技術ではプロで通用しない」と、ブリヂストン中国に入社した。
サラリーマンからプロへ
サラリーマンを続ける一方、上司の計らいもあり日本アマチュア選手権などに出場。28歳のときには11位になった。1997年にプロも出場するのブリヂストンオープンに出場。予選落ちだったが1打差の僅差に、手応えを感じプロへの転身を決意。「サラリーマンはもう一度できる。プロはできない。後悔したくなかった」と七年間勤めた会社を退社。30歳で引退するプロも少なくない中、29歳の時、プロテストに挑戦。一発合格を果たした。
★パート②に続く
岡茂洋雄(おかも・ひろお)
1968年12月24日生まれ。東広島市出身。身長180cm78kg。2020年日本ツアー8試合で2位3回、3位2回。最終戦まで賞金王を争いを演じ、最終獲得賞金は1815万8650円で賞金ランク3位に入った。