西広島のけん玉人 vol.6 けん玉ボーイズ
「いつかコンビでできる技を」
「漫才×けん玉」。どんな相乗効果が生まれるのか。
その可能性に挑戦しているのは、お笑い芸人・藩飛礼の松本貴明さんと、クレメンスのりょーまさん。共に廿日市市出身で、けん玉発祥の地と言われる同市を盛り上げようと、2018年にコンビを結成した。
コロナ禍になり芸を披露する機会はまだ少ないが、時間に余裕のある今、芸とともにけん玉の技も磨くべく練習に励んでいる。
当初の方向性は、けん玉ができないという設定。事実、二人とも苦手だった。しかし、「やればやるほどのめり込む」けん玉に対し、上達したいという思いが芽生えた。松本さんは「集中して、(技が)できたときの達成感は格別。脳も活性化します」と、魅力を語る。
今は、二人とも準初段の腕前。「ここからなかなか(段が)上がらない」と、苦笑する松本さん。りょーまさんは「僕は先輩(松本さん)より上にいっちゃいけないと思って」と、わざと段を上がらないスタンスだとおどける。
週1回、公園で技を磨く。地域の人とのつながりも自然と生まれた。「けん玉を始めて良かったと思いますね」と口をそろえる。
「いつかコンビでできる技をやってみたい」と思いをはせる。新たな技が廿日市市から生まれるか。今後の動向が気になる存在だ。
お笑いコンビ けん玉ボーイズ
松本貴明(37)Takaaki Matsumoto (写真右)、りょーま(30)
共に廿日市市出身。吉本興業ホールディングス㈱所属。
通常はそれぞれ別のコンビで活動しているが、2018年に「けん玉ボーイズ」を結成。二人とも十年以上の芸歴を持つ。
これまでご紹介した「西広島のけん玉人」はこちらから