西広島のけん玉人 vol.3 中西樟一郎
きっかけはプロプレーヤーからのプレゼント
樟一郎君がけん玉を始めたのは、三年前。廿日市市を訪れていたアメリカ人のプロプレイヤーに偶然出会い、けん玉をもらったことがきっかけだ。以来、自宅での練習はもちろん、けん玉ワークショップなどに通い腕を磨いてきた。同市で毎年開催されているけん玉ワールドカップには二年前から出場している。
小学4年生のあどけない手から放たれたけんと玉が、目にも止まらない速さで回転し、あっという間に玉にけんが刺さって動きが止まる。次々と繰り出されるけん玉の、くるくると舞う自由な動きに目を奪われる。彼のプレー動画をアップするインスタグラムには、600人近くのフォロワーがいる。
「技が決まったときうれしくて、もっともっと難しい技に挑戦したくなる」と、けん玉に夢中な樟一郎くん。目標を問うと、「ワールドカップで、選んだトリック全部を成功させること。いつか優勝したい」と即答した。
毎朝登校前には、父親と練習する。母・あんりさんは「けん玉の技に挑戦するように、難しくてもいろいろなことに挑戦する子になってほしい」と成長を見守る。
将来は「木材を使った何かを作る」という夢を持つ。けんから手のひらに伝わる木の温もりは、彼にとってこの先も無くてはならない存在のようだ。
中西樟一郎
廿日市市在住。偶然出会ったプロプレイヤーからけん玉をもらったことがきっかけで始める。
インスタ(ID:sho_dama)で動画をアップ中
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