湯来町の「BAKURO」30年以上続くパン継承しギリシャ料理店としてリニューアル
閉店していた広島市佐伯区湯来町の「ベーカリーカフェBAKURO(麦浪)」が5月23日、「グリークキッチン&ベーカリーBAKURO(麦浪)」としてリニューアルオープンした。ギリシャで十年間シェフを務めた店主が、本場の料理を振る舞っている。
メニューはギリシャを代表する料理が中心。マリネした豚肉にトマトやルッコラなどの野菜をピタパンというパンで挟んだ「ギロピタ」。同料理の豚肉の代わりに白身魚を挟んだ品もあり、テイクアウトができる。日替わりランチには、トマトと赤ワインで煮込む家庭料理「ユベチ」やヨーグルトソース「ザジキ」を添えた全粒粉のブレッド。旬の食材で料理が変わる小皿料理「メゼ」も付く。
地産地消にこだわり、野菜などの食材は基本、広島県産を使用。米粒型パスタの代わりに湯来町の米を使うなど、地元の魅力を料理に生かしている。
店主の原田雄二朗さん(34)は、十年以上、海外を拠点に料理人として活動。エーゲ海に浮かぶミコノス島のリゾートホテルや地中海沿岸部のレストランなどで腕を振るってきた。ギリシャ料理について「素材の味を生かす点は日本料理に近いものがある。あまり馴染みがないと思うが、スパイスやハーブを効かせた本場の味をぜひ味わってほしい」と話す。
リニューアル前の「麦浪」は、原田さんの叔父叔母夫婦が1987年に開業。自前の麦畑で取れた小麦の全粒粉のパンを中心に取り扱っていた。店主の叔母が他界したため2020年に閉店。当時、独立を考えていた原田さんが叔父から声を掛けられ、三十年以上の歴史を持つ店とともに、全粒粉のパンのレシピや麦畑を継承した。リニューアルに合わせて店舗は叔父や友人の協力を得ながら自分たちで増改築。木をふんだんに使い温もりある店に仕上げたそうだ。
BAKURO(麦浪)
広島市佐伯区湯来町大字伏谷656-1
【電話】0829-86-0883
【営業】午前11時〜午後6時
【定休日】火曜日
【座席数】20席
【駐車場】有り
【料金(一部)】
・ランチメニュー
Meze lunch 1500円
ギロピタ 600円
白身魚のピタ 600円
今日のMeze 300円〜
全粒粉パンのピザ 500円
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