西広島のけん玉人 vol.1 久保田 悟
部活も卒論も就職も。けん玉と歩む人生
5歳でけん玉を始め十九年。多数のタイトルを獲得してきた。大学の卒論は、けん玉のふりけんがテーマ。けん玉が縁で就職した。けん玉とともに歩んだ人生と言っても過言ではない。「多くの出会いに恵まれた」と感謝する。
前人未到の全日本3連覇、もしかめ連続8時間の記録を持つ。一方では、ジャグリングとけん玉を融合した独自のスタイルを確立。廿日市高校ではジャグリングサークル(当時)を立ち上げた。けん玉パフォーマーとして活躍。大学生の時には長野県や埼玉県、新潟県などのイベントに呼ばれることもあった。
将来を迷っていた大学3生の時、転機が訪れる。出場したけん玉の大会でVR(仮想現実)やAR(拡張現実)開発など手掛けるイマクリエイト㈱の川崎仁史現CTOと出会う。
装置を使いもしかめができるけん玉VRに感銘を受け、インターンを経て大学卒業後、正社員に。今年、新型コロナウイルスのワクチン接種の担い手が不足していることからVRで練習できる研修用システムを開発。けん玉で培った集中力は仕事でも生かされているようだ。
「先端技術で色んな人の技を手助けでき、けん玉W杯のレベル10の技ができるような技術を作りたい」。一方では、「けん玉とジャグリングとダンスを組み合わせたパフォーマンスに取り組みたい」。飽くなき挑戦心はまだまだ続く。
久保田 悟
廿日市市出身。全日本けん玉道パフォーマンス大会を4度優勝。
けん玉W杯6位。けん玉道6段。
現在はイマクリエイト㈱VR物理開発スペシャリスト。広島の聖火ランナーにも選ばれた。
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