木材でできたベンチやミニテーブル。本棚に黒板。五日市中央4丁目の通り沿いに、絵本の世界に出てくるようなウッドスペースがあります。散歩中の人が休憩したり、学校帰りの児童が遊びにきたりして、地域住民に親しまれています。
「憩いの木箱」という名のそのスペースは、リフォーム業を営む有限会社チョーコー技建(川下耕一代表取締役)が「地域の人の憩いの場になるように」と、2018(平成30)年5月、事務所駐車場の一部に作ったもの。広さは約4.4㎡。当初はベンチと黒板だけでしたが、本好きの川下耕平専務取締役の希望で昨年8月、隣りに本が10冊ほど入る高さ103cmの小屋を設置。「4丁目の小さな図書館」と名付け、貸し出しを始めました。
今年5月、「憩いの木箱」内に本棚を増設。川下専務は「毎日多くの人にご利用いただいています」と喜びます。
本は、地域の人や協力者などから寄付されたもの。借りるときは特に手続きの必要はありません。本を返すとき、図書館に設置してある用紙にお礼や一言コメントを書くか、同社のLINE友だちに登録してメッセージを送るようにします。
本を寄付する人は、憩いの木箱の本棚に入れるか、同社の事務所に持っていきます。すでに置いてある本と交換することもできます。LINE友だちになり、任意でニックネームや寄付した本のタイトルを送っておくと、借りた人からのコメントを同社がLINEで届けてくれるそう。「あなたの大切な一冊が、誰かの大切な一冊になる。良い本をシェアして、誰かがわくわくしたり喜んだりしてくれたらうれしいですね」。
置いてほしい本のリクエストも受け付けています。
本を通じて交流を生む小さな図書館。「周りにいる方の日々の生活をワクワクさせることができたら。地域の方にも関わっていただき一緒に憩いの場を創っていければと思っています」と話しています。
問い合わせ
チョーコー技建 082−943−8870