廿日市市佐方と城内をつなぐ橋梁が12月初旬に開通予定
廿日市市が工事を進めている佐方地区と城内地区をつなぐ橋梁が12月初旬に開通する。事業開始から九年目にして、橋の全貌が露わになり、現実味を帯びてきた。供用開始後には、歩道の安全確保、交通の利便性向上が期待されている。
橋梁は、全長68mの上下1車線の計2車線。1車線の幅員(道幅)は2m。両脇には幅3.5mの歩道も確保する。今年の5月中旬には、橋の大部分が出来上がり、残すところ佐方側の橋梁出入り口一体や高架下の交差点などの整備のみ。
橋梁設置は、「都市計画道路畑口寺田線4工区整備事業」の一つ。佐方・城内の両地域を行き来する生徒・児童などの歩行者の安全確保、JR廿日市駅へのアクセス強化などを目的に、2013(平成25)年度に事業を開始した。当初、20(令和2)年度の完成を予定していたが、用地取得の調整などで一年延長した。来年の3月末で事業を終える予定だ。周辺整備も含めた事業費は約24億円を見込む。完成後に想定している橋梁交通車量は、1日9700台。設計当時の佐方地区の交通量7800台から微増を想定している。
同市施設整備課の市川浩志課長は「橋の全貌が出来始めたことから、地元住民から供用開始時期の問い合わせが多く、関心が高いのだと感じる。災害などの不足の事態起きない限り、供用開始が延びることはない。住民の期待に応えられるよう工事を進めていきたい」と話している。
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