㈱イズミ(本社=広島市南区、山西泰明社長)は4月30日から、新型コロナウイルスの感染対策として買い物かごを除菌する装置をゆめマート八幡(広島市佐伯区)とゆめタウン広島(同市南区)に先行導入した。買い物かごに紫外線を照射することで、効果的かつ短時間でウイルスを除去できるという。
装置の大きさは、幅90cm×奥行76cm×高さ1・8m。1回当たり約三十秒間、照射し、買い物かご50個をまとめて除菌できるという。かごの持ち手だけではなく全体を除菌できる。
広島大学病院感染症科の検証で、紫外線が新型コロナを99・9%以上不活性化する効果があったことに着目。自動車部品メーカーの㈱ヒロテック(同市佐伯区)と共同製作した。
安全にも配慮し、買い物かごが正しく設置されていない場合、装置は作動しない。照射中に扉を開くと、停止する対策を施した。外板のアクリル板は、紫外線を遮断するため人体への影響はないという。従来、ペーパーにアルコールに吹きかけ1個ずつ拭き取っていたため、装置の導入で従業員の負担軽減にもつながっているようだ。
5月中にゆめタウン廿日市など30店舗導入する。今後、全店舗に設置する計画。
同八幡の棚町隆博店長は「(機械を通して)お客様が安心して楽しく買い物ができる環境にしていきたい」と話している。