「まちの駅」施設が廿日市市大野に新設 「道の駅」イメージし来年度供用開始へ
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廿日市市の大野町商工会が同市役所大野支所(同市大野1丁目)敷地内に賑わいづくりを目的とした新施設の建設を進めている。「道の駅」をイメージし、市の特産品販売や新商品の開発、フードコートなどの機能を取り入れ、2022年度の供用開始を目指している。
同施設は、市全域に点在する休憩所と魅力発信の役割を担う「まちの駅」の拠点(キーステーション)と、同商工会の複合施設になる。平屋木造で、延べ床面積は約800㎡。整備費は約2億4000万円で同市の補助を受けて建設する。
屋内には、市産の生鮮食材から加工品、雑貨まで幅広く取り扱う販売エリアと、市産の食材を使った料理を提供するフードコートを設ける。さらに観光の情報発信エリア、イベントや会議などに利用できるスペースも備える。屋外には屋台などの出店するスペースを整備する。市内の3商工会と1商工会議所で立ち上げる法人が販売所などを運営する。
「道の駅」構想は、同市が大野支所建て替えに伴う賑わい拠点の整備計画を掲げたことから、大野町商工会が提案していた。だが、「道の駅」の認定条件である一定数の駐車場確保が難しいため断念。比較的に条件が低く自由度の高い「まちの駅」に方針転換し2017年に事業を開始した。今年5月6日現在で、市内の加盟店は99事業・店舗。全国で2番目に多いそうだ。
同施設は、市民や観光客が集まるだけでなく事業者に新商品の開発やマーケティングなどに役立る狙いもある。さらに創業支援の観点から出店を考える人の参入も検討しているそうだ。同商工会の開本浩司事務局長は「エリア分けをしているが、柔軟に活用しようと考えている。施設の隣には広場があるため、イベントなどの会場としても使いやすい。常に事業者や市民でにぎわう施設を目指していきたい」と話している。
【まちの駅】
全国まちの駅連絡協議会の取り組み。加盟事業者や企業の店舗が各自駅名を掲げ、だれでも無料で利用できる休憩所になる。各店の従業員が地域の案内人となり、来訪者に地元民しか知り得ない地域の情報を提供し、地元の観光情報を発信する。
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