プロ野球が開幕し、約一カ月。ウエスタン・リーグでも、熱戦が続いている。広島東洋カープは、4月20日現在、18試合を終え9勝8敗1分の2位につけている。打撃陣で好調なのが、広島市南区出身の正随優弥外野手(25)。10試合連続安打を記録するなど一時、首位打者に躍り出た。長打力が持ち味で、大砲候補としても期待されている逸材だ。
正随は、市立比治山小、同段原中学校卒業後、大阪桐蔭高から亜細亜大へ。2019年にドラフト6位で広島に入団した。二年目の昨年9月に1軍初昇格。プロ初打席こそ併殺打に倒れたが、4打席目でプロ初安打と同時に初本塁打という華々しいデビューを飾った。
今年は、春季キャンプこそ1軍スタートだったが、開幕前に2軍に降格。だが、ウエスタンでは、20日時点で打率3割1分3厘・3本塁打・14打点・6二塁打でいずれもリーグ3位以内に入っている。「色々と試している中で少しずつ形になってきた」。今年は上半身で取っていたタイミングを下半身で取るようにするなど打撃フォームを改造したことが結果につながっているようだ。「結果として出ている部分もあるので自信にしている」と手応えを感じている。
2軍では毎試合4番を任され、本塁打と打点にこだわりを持つ。「1軍で二桁ホームランを掲げてスタートしたので、そこを変えずに目標にしたい」。大きな飛躍を果たそうとしている背番号49に注目だ。