サンフレここだけ話 vol.23
みなさんこんにちは。
サンフレッチェ広島サッカースクールコーチの成瀬琢斗です。
今回は「なかなか試合に出られない!そんな我が子にどんな声掛けがベスト?保護者の心の持ち様は?」というテーマでお話させていただきます。
試合に出られないときこそチャンス
頑張っている我が子がなかなか試合に出られないとき、「どんな声を掛ければいいのだろう」と悩むことがあります。
試合に出られないとき、選手にはネガティブ、他責など、たくさんの弱い部分が出てきます。
保護者からも、「ウチの子のほうが上手なのになぜ出られないのですか」という声を耳にすることがあります。
試合に出られないことは悪いことだという印象のほうが強いですよね。
でも、私は、試合に出られないときこそチャンスだと思います。
出場機会を与えてもらえないのには、必ず何かの要因があるはずです。
長所や足りないところなど、選手が自身を見つめる好機です。
保護者はもどかしい気持ちになると思いますが、まずは選手の葛藤、決断を見守ってあげてください。子どもたちは葛藤し決断することで大きく成長していきます。
ただ、子どもたちの中には「もういいや」と投げ出して、「自分なんて」と自己肯定を下げてしまう子もいます。
そんなとき、保護者は「どうせ」や「こうしなければならない」ではなく、子どもたちがその葛藤を前向きに処理できるような「どうすれば上手くいくか」という声掛けやコミュニケーションを意識してください。
子どもたちの葛藤を認め、受け止めてあげることが、とても大切なことだと私は思います。
試合に出ることがゴールなのか
試合に出られないとき、目的と目標を見失うことがあります。
目的とは「最終的に成し遂げたい事柄」であり、目標とは「目的を達成するための指標」のことを指します。
選手も保護者も、「試合に出ること」が目標ではなく目的になってしまうことが多いです。
子どもにとって本当の目的は何か。ぜひ子どもたちと一緒に考えてみてください。
目的がはっきりしていることで、今の行動は変わってきます。
時に視座を変えて大きな視点を持つことも大切だと、私は思います。
以上、「なかなか試合に出られない!そんな我が子にどんな声掛けがベスト?保護者の心の持ち様は?」というテーマについて自分なりの意見を書かせていただきました!
少しでも参考にしていただければ幸いです!
ありがとうございました!
サンフレッチェ広島スクール情報はこちら
スクール公式SNS
麻里布SC – サンフレッチェ広島Jrユースチーム – 広島県立広島皆実高等学校サッカー部 – 日本大学保健体育審議会サッカー部
前回のコラムはこちら↓
※サンフレッチェ広島スクールコーチのリレーコラム「サンフレここだけ話」は、”サンフレッチェ”の名にちなみ、毎月「3(サン)日」に配信します。次回、9月3日の新着をお楽しみに!
写真提供:サンフレッチェ広島