広島市佐伯区で自動車販売会社を営む塚本雅彦さんが、自費制作した絵本「ぼくはミニタグアンディ!!」100冊を廿日市市教育委員会に7月6日、寄贈しました。
絵本は主人公のアンディが、他のダグボートに比べ小柄なミニタグボートであることを自分の個性ととらえ、自己肯定感を高めていくストーリー。
今夏、廿日市市内の公立小・中学校、公立保育園に配布される予定です。
絵本はB5判サイズ、16ページ。文章を塚本さんが、挿絵を塚本さんの友人でデザイナーの石田友香さんが描きました。朗読ボランティアで活動する紀真理子さんが文章を添削。YouTubeでの絵本の朗読も担当しています。
ミニタグアンディは、塚本さんが開発した実在するタグボート。免許が必要ないため、だれでも運転できる特徴があります。現在、3艘が県内外で活躍しているそうです。
塚本さんは「アンディはタグボートのように大きな船をロープでけん引できないが、子どもから大人までみんなを船長にすることができる。視点を変えるだけで自分の短所が強みになることを、日本の宝である子どもたちに届けたい」と、絵本制作のきっかけを話します。
廿日市市教育委員会の生田徳廉教育長は「絵本は文字だけでなく、絵からもいろいろな想像を巡らせることができる。アンディの成長を、子どもたちがどういうふうに感じるか楽しみ」と、笑顔で受け取っていました。
塚本さんは広島市、江田島市の各教育委員会にも絵本を寄贈。「悩みを相談できずにいる子どもも多い。親や大人にも絵本を読んでもらい、子どもに寄り添う大切さを知ってほしい」と願っています。
「ぼくはミニタグアンディ!!」のYouTubeはこちら↓
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