改良メダカブームの火付け役となった「楊貴妃メダカ」誕生の地・廿日市市で5月27日と28日、「第一回はつかいちメダカまつりinウッドワンさくらぴあ」(以下、メダカまつり)が開かれました。
日本メダカ協会が主催する「第14回春季日本メダカ品評会」、地元事業者が野菜や特産品を出店する「廿日の市」も同時開催し、二日間合わせて約3000人が来場。
出品された改良メダカ241点の展示に見入ったり、メダカすくいや買い物をしたりして、目新しいイベントを満喫していました。
メダカまつりは、改良メダカを廿日市市の新たな地域資源としてPRしようと、廿日市市芸術文化振興事業団、はつかいち観光協会、廿日市市などで構成する実行委員会が開催しました。
当日、会場のウッドワンさくらぴあ市民プラザ(中庭)で人だかりができたのがメダカすくいのブース。30匹以上すくい上げた人もいるほど、老若男女多くの来場者を夢中にさせていました。
メダカや関連グッズの販売ブースにも、水槽の中を食い入るように見たり、出店者に育て方を質問したり、訪れた人がメダカに触れる機会に。
ウッドワンさくらぴあ1階の品評会会場には、全国から出品されたメダカの水槽が並びました。
27日の午前中にあった審査では、日本メダカ協会の6人の審査員がメダカの体色、体型、泳ぎ方などを1匹ずつ確認。最優秀日本メダカ協会賞には、愛媛県在住の松村盛里さんが出品した「朱赤リアルロングフィン」が選ばれました。
さまざまな色、多様な体型のメダカがそろい、その美しさに来場者らはくぎ付け。水槽に顔を近づけて、じっと見つめる人が多くいました。
審査員歴10年以上という寺井道典さんは、「改良メダカはここ20年で約1000種類に増え、日本では犬や猫に次ぐペットとして飼われているほど人気が高くなっている」と説明。「『こんなメダカがいるんだね』という言葉が我々の活動のモチベーションになる。今回ウッドワンさくらぴあで開催でき、多くの人に知ってもらえてよかった」と、笑顔を見せていました。
「観て・買って・遊ぶ」を通し、廿日市市の新たな地域資源の発掘を目指したメダカまつり。
実行委員会の塩田ひとし会長は「改良メダカを廿日市市の人にしっかりPRできた。来年も開催できるよう進めていきたい」と話していました。