ライター/光井 祐子
JR呉線呉駅の南側にある呉港では、海上自衛隊の潜水艦や護衛艦、造船所の赤色と白色のクレーンが立ち並ぶ”呉ならでは”の景色を眺めることができます。大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)の観光スポットへ遊びに行く際に、ぜひお散歩してみてくださいね!
戦艦「大和」の大きさを感じるビュースポット
大和ミュージアムの南側には、呉港を一望できる開放的なビュースポット「大和波止場」があります。芝生、ウッドデッキ、タイルが場所により区分けて敷かれているのですが、どのように分けられていると思いますか?
ウッドデッキの大部分は、実寸大の戦艦「大和」の前甲板左半分(約4分の1の表面積)が再現されているのです!タイルが敷かれた部分は、砲弾の発射場所である砲塔の場所を表しています。
案内板から、大和が世界の歴史上、最も大きな戦艦であったことがよく分かり驚きました。ちなみに、大和ミュージアムの館内にある戦艦大和の模型は、実物の10分の1の大きさです。
戦艦大和の中枢である艦橋を模した展望台は、屋根付きで心地良い休憩スペースになっています。
展望台からは、有人潜水調査船「しんかい」、その奥には海上自衛隊呉史料館(愛称:てつのくじら館)の正面に展示されている潜水艦「あきしお」が並んだ姿を見ることができます。一緒にお散歩した子どもたちも、間近で見る潜水艦に興味津々でした。
子どもが喜ぶプレイルームあり!展望台も
大和ミュージアムの隣りは「呉中央桟橋ターミナル」。広島市、江田島市、愛媛県松山市行きのフェリーが運航しています。
ターミナルの中には、呉海上自衛隊「艦船めぐり」のチケット売り場があります。海上に並ぶ迫力ある艦船を間近で観覧できる所要時間35分のクルージング。家族の思い出作りにおすすめです!
2階は待合室だけでなく、幼い子どもとその保護者が快適に過ごせるプレイルームがあり、子どもが夢中になりそうなおもちゃや絵本があります。
乳幼児を抱っこして長時間歩かなければならない人にとって、子どもを自由に遊ばせることのできる空間は、ほっと一息つけるポイントです。
エレベーターで5階へ上がると、呉市内を360度見渡せる展望室があります。展望室の南側は呉港と海を一望でき、開放的な癒しスポットです。
北側には本棚と椅子が置いてありました。この空間は、2015年から2019年にかけて呉工業高等専門学校の学生が壁面塗装をしたり、利用者の要望で本棚といすを試作したり、快適な空間作りを進めていたそうです。
潜水艦や護衛艦などを近くに感じられる、呉港でしか味わえない体験。ぜひ親子で散歩に訪れてみてくださいね。
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