ライター/光井 祐子
教員や保育士を目指す教育学部と、福祉・心理学・栄養学・英語を学べる人間科学部がある広島文教大学。1〜3年生の学生が、未就園児(おおむね4歳未満)の親子を対象とした月1回のオープンスペースを運営しています。地域の子どもと触れ合い、学んだことを実践する機会の場。現在は10時〜12時、13時〜15時の2部制で、利用希望者はホームページから予約して参加することができます。
大学生が主体!おもちゃや工作など
オープンスペースの場所は広島文教大学1号館。広島市安佐北区の根の谷川にかかる新川橋を東側へ渡り、堤防沿いを進むと建物が見えてきます。駐車場は1号館を横切って奥へ進み、8号館と2号館の間。1号館の東側の入口へ進むと、開放的な吹き抜けの空間に受付があり、大学生が出迎えてくれます。
受付を済ませてパズル型マットが敷き詰められた部屋に入ると、未就園児が安全に遊ぶことのできる木の玩具やぬいぐるみ、絵本やおままごとキッチンセットが並んでいます。大学生が子どもと一緒に遊んでくれるので、保護者はほっと一息。ベビーベッドがあり、眠そうな子どもをすぐに寝かせられるのもありがたいですね。
子どもが遊ぶスペースの隣りは、工作スペース。10月のハロウィン前にはジャック・オー・ランタン、11月には落ち葉のリースなど未就園児の力で完成できる作品作りを、大学生が主体となって企画しているそうです。
自宅にはなかなか用意できないサイズのボールプールも。広い部屋で自由にボール遊びができるので、はしゃいだり喜んだりして遊ぶ子どもたちの様子を見ることができました。
オープンスペースの終了時刻が迫ると、パズル型マットの上で大学生が絵本の読み聞かせや手遊びをしてくれます。
植物もたくさん!親子で癒されるテラス
受付の後ろの階段を上がると、3階のテラスに行くことができます。夏はテラスの屋根の下にプールを出して水遊びができるそう。植物も多く落ち着いた空間に癒されました!テラスへは子どもだけで行かせず、保護者同伴で楽しんでくださいね。
広島文教大学のきれいなキャンパスの中で子どもを遊ばせながら、保護者もゆったりとした時間を過ごせました。「子どもたちと触れ合いたい」という思いを持った大学生が、地域に開かれたオープンスペースを主体的に運営する姿は大変貴重でした。こうした大学生の力が地域の中で発揮されて子育て世帯の助けになり、大学生も保護者から刺激を受けるという双方にとって好循環となる環境が今後も発展していくことを願っています!
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